その1)夜、旧国道から入った実家の方へ帰る道を歩いていた。ケータイ(昔使っていたJ-Phoneのやつっぽいガラケー)に母から電話がかかってきた。母は「今年話すのは初めてだから」といって正月の挨拶を口にした。俺は「初めてじゃないでしょ」といった。(リアルでは)正月は実家に帰ってるし、電話でも何度か話しているのに、と思った。

母はそれには答えず「これからあまり話す機会がないと思うから」みたいなことをいった。それは何故かと訊こうとしたら、目が覚めてしまった。

 

【洞察】

1.J-Phoneのケータイは2000〜2005年くらいまで使ったと思うが、これは完全に元カノ用途のためだった。なぜ今そんな古いケータイを持ち出してきたのかがよくわからない。

2.母は今年の夢にも何度も登場しているし「今年話すのは初めて」というのは奇妙な感じ。

3.そのケータイを使っていた当時のある側面が、自分から離れようとしているということなのか。あるいは、元カノの霊が母に偽装している可能性もある。

 


 

その2)学園のようなところにいた。建物内部は横にかなり広く、廊下は木感のあるシックで薄暗い照明で、学校のようでもあるが、おしゃれな工房などがあるショッピングモールのような感じもあった。

そこに知人がいたか何かの用で、部室(あるいは職員室?)のような部屋に入った。そこに少しいて、他にどこかへ行こうとしたとき、20代後半くらいの色っぽい女Aが現れて突然俺の手(左だった気がする)をとり、手相を見始めた。

Aは「右肩や右腕(上部)がだいぶ凝りやすいでしょ」みたいなことをいった。当たってるので俺は驚いた。「それは長年苦労していたせい」と言われた気がする。それも当たっている。そして少し険しい顔で「1人でいてはいけない」みたいなことをいった。

Aは各地の小さな紹介写真が載った地図上で何かを探し始めた。そして「飯野町(関東?の北の方にある田舎)にある飯野工業(?)という会社に入るといい、そこに『いい子』(恋人や嫁に適したという意)がいる」といった。その会社はサラダか何かを作っている食品加工会社らしい。

その後、Aは用事か何かで部屋を出た。俺も廊下に出て少しの間同行した。俺は「実をいうと男の友達も1人もいないんです」といった。Aは心配そうな顔をしただけで黙っていた。

Aと別れた後、知人らしき男Bに会った。そのとき、さっきの部屋の机の横面にメモのシール(会社の情報だったか?)を貼ったまま忘れてきたことを思い出し、Bを連れて急いで戻った。シールはまだ貼ってありそれを剥がしたものの、大したことは書いてなかった(4桁の数字がいくつか並んでいるだけだったか?)。俺は「見られると恥ずかしいんでな」みたいなことをいって、そのメモシールを捨てるべく丸めた。

その後、廊下を行った先で半裸のかなり太った男Cに出会った。太っているが何かのスポーツをやっていそうに見えた。それから別のごつい男Dがやってきて、Cを軽々と持ち上げると床に放り投げた。Cは背中をびたんと床につけたものの平気そうで、丈夫だなと思った。虎のような印象のDは、周りから畏敬の目で見られ、一目置かれる存在のようだった。

 

【洞察】

1.手相見の女Aの指摘は的確であり、かなり具体的な示唆のように思える。

2.飯野町はかつてはあったが、今は福島市になっている。たしかに関東の北ではある。会社情報をメモしたシールがあまり意味のない数字だったことから、そこにそういう会社が実際にあるとは思えない(ざっと検索したがそれらしきものは全く出てこない)が「飯野」という名前には何か意味があるのかもしれない。

3.「結婚した方がいい」という話に見えるが、相手はまたずいぶん遠くにいて、出会うにしても大変そうだ。「飯野にいい子」という駄洒落で、実は次の恋人の名前かもしれない。

4.結婚など女と深く関わると病気になると警告される夢を何回か見ているが、今回は正反対の意見であり、何が正しいのかよくわからない。(作曲を引退したので?)状況が変わったのか?

5.新しい恋人の予見だとすれば、その1の元カノ偽装説はありえない解釈ではないだろう。

6.「飯野」「食品加工」ということから、「飯の話」つまり食っていくための生活費を稼ぐバイトのことを暗示しているかもしれない。そこで未来の嫁との出会いがあるという予見?

 


 

その3)ある学校の図書館にいた。そこは俺が使っているコーナーらしく、窓下のロータイプの書棚に本が詰まっていた。その中には、別の(市立?)図書館からだいぶ前に借りていて未だに返していない本が何冊か混ざっていた。

その本には、太い輪ゴムとタグのようなものがくくりつけてある。マンガが4冊くらいあるが、借りた覚えはないのになと思った。『禁帯出』のシールが貼られた分厚い本(煉瓦色っぽい?)があった。それは返さないとまずいなと思った。禁帯出本は他にもあった気がする。

返却期限よりだいぶ長く借りていたことを咎められるのが嫌なら、返却コーナーにしれっと置いてきてもいいのではと考えていた気がする。

これらの図書館(世界?)に『参加する』というPC画面のダイアログのようなボタンが現れ、どうするか考えていた気がする。

 

【洞察】

1.今読んでいるハンコックの「人類前史」に関係する話であろうか。

2.「禁帯出」本は、いわゆる門外不出の知識、つまり「まだ世間に公開してはいけないこの世界の秘密や秘儀」という感じがする。それについて知り得たことは、まだ黙っていなくてはならないという話なのか。

3.図書館世界に参加するボタンは、隠された真実や知識にアクセスする勇気があるかどうかという意味なのか。