その1)両親と見知らぬ中年男Aと4人で、ある旅館に泊まっていた。腹が減っていたが食事はまだのようだ。この部屋は寒くて湿気が多いようだった。女中の若い女が湿気をとるため、部屋の隅で何かやりはじめた。

そのとき父とAが前後から俺に抱きついてきた。温めようとしているのかと思った。父の無精髭が顔に当たり、俺は「痛い痛い痛い」といった。きょとんとする父に俺は「髭が当たるんだよな」といった。

 


 

その2)高校くらいの学校にいた。廊下は混雑していた。そこに安倍(?)など中学時代のクラスメイトが何人か見かけた。今は皆社会人のようだ。俺たちは「久々だなー」みたいなことをいった。

急にニュースが流れてきた。関東で地震があったようだが、被害は1人の少年の病気に関する何かくらいで、わずかのようだった。

放課後、1階のラウンジで食事会(ちょっとした同窓会)があるようで、皆と一緒にそこに行った。すると、手塚がひょっこり現れて彼も席についた。このあと街で飲み会か何かある感じだったが、俺は(自分の仕事で?)忙しいので、どうしようかなと考えていた気がする。

 


 

その3)見知らぬラウンジのようなところにいた。手前にいたガタイのいい男Bが、いきなり俺の腹を服の下から直に何度も触ってきた。気持ち悪いし失礼だしで、俺は腹を立て「何か用か」みたいなことをいった。

よく見るとBは田舎の青年っぽい風貌だった。Bは「がんにならない体質だね」と笑顔でいった。Bがこれまで触ってきた者たちは、皆がんになってしまったという。「安全ということ?」と訊くと、Bは笑顔で応えた。

Bがニカっと笑うと口がかなり大きかった。歯並びはガタガタではあるが真っ白い歯が、普通の人間よりかなり多く見えた。俺は「歯の数がすごいね」といった。Bは機嫌良さげに何かいったが、よく覚えていない。

 

【洞察】

1.その1〜3は、いずれも慰めや励ましの夢のように思える。

2.特にその3のBは、歯が人間よりだいぶ多いことから、人のスピリットや人格・側面ではなく、神使の類のような感じがする。病気の心配はいらないから、このまま活動を続けよということなのか。

3.(2024.4.6追記)「これまで触ってきた者たち」とは手塚治虫などのワーカホリックタイプの作家のことで、おまえならペースをセーブできて早死にしたりしないはずだ、といいたいのかもしれない。