ある若く美しい女が、透明なガラスだけでできたマリア像のようなものAを見ていた。

Aは非常に痩せていてほとんど骨だけのような細さだった。その痩せぶりは、骨盤のあたりの女独特の姿形へ向けられた視点で強調されていた。Aは何かに腰掛けている感じで、全身を格納するケースのような枠の中に収まっている。

女はAのどこかにキスして祈っているようだった。

俺は「これが起動したらすごいな」といった。

Aの開発者(?)らしき男が現れた。男の話では、Aは47年後に起動するという。俺は「本当に起動するんだ?」といってひどく驚いた。

 

【洞察】

1.どこの宗派でもないのだが、なぜマリア像なのか。しかも透明なガラスというのが何かを暗示しているように見える。

2.Aがひどく痩せていることから、骸骨つまり死を連想させる。

3.「マリア像(?)が47年後に起動」というのは、今から47年後に救済される(天に召される?)という予告なのか。 あるいはガラスのマリアに象徴される自己の何らかの目的があり、それは特定の人々の救済である(47年後に完遂予定?)という可能性もある?