夜、かつてのクラスメイトA(失念)とある男Bと3人で、東京のある街で待ち合わせた。Aの先導で地下鉄の駅を、地下の通路を通っていくつか渡り歩いた。その方が安上がりなのかよくわからないが、すぐには電車に乗らないようだ。

かなりの距離を歩いた。健脚の俺でも「けっこう歩くな」といった。Aは(行きは長いが)「帰りはハリ(ハル? 漢字失念。江戸〜明治の頃に劇場や歌舞伎小屋があった東京の中心にある街のイメージ)から乗れるから」といった。その駅は今日の目的地の近くらしい。帰りも歩くのは嫌なので、電車的には遠回りになるがそこから乗って帰ろうと思った。

ある駅に着くと、そこからようやく電車に乗るようだった。改札口はなく直接ホームに行けた。ただ、ICカードを通す簡易改札機のようなものが線路側の端にあった。ICカードをどうすればいいかAに訊くと、Aは「一応あそこに行って登録した方がいい」みたいなことをいった。

ホームの通路口がある方に、壮年の男Cが座っていてカードを受け付けていた。Cによると(別途運賃の)180円は後で返却され(ICカードに登録され)るとのこと。Cはテーブルに置いてある銀色のポスターを見ながら「(この鉄道は)地下鉄の関連会社なんです」といった。地下道や駅は共有だが別料金なのはそういう訳らしい。Cはポスターに飛んだ自分の唾を手で拭いていた。俺はきったないなーと思った。

この地下鉄道は、遊園地のように剥き出しの車両でしかも高速で飛び出すらしい。Cは「180円プラス○○(失念。障害保険か何か)合わせて○万円になります」といおうとした。俺は「ジョークならいらないんで」といおうと思った。

 

【洞察】

1.東京(特に山手線周辺)は日本の中心、つまりこれは自己の中核(あるいは経済の中心ということからビジネスの話)という解釈をしてきているが、未だ定かではない。

2.なぜすぐに電車に乗らず地下道をかなり歩くのか、よくわからない。小銭すら金をかけたくない理由があるのか。

3.「銀色のポスター」「地下鉄の関連会社」「遊園地のような(ちょっとスリリングな)鉄道」というのが鍵と思われる。地下鉄が無意識下の活動のシンボルかはよくわからないが、通常の探索行とは違った趣向(多少コストもかかる)があるという予見なのか。