その1)山陰かどこかのローカル線に乗っていた。終点の2つくらい手前の駅で降りた。ホームは短くて1両分しかなく、電車は大正か明治のときのような形で短い車両の1両のみだった。

ホーム上で何か探していると電車が動きだした。俺は慌ててどいて、またホームに戻った。電車が通る際、ホームにいるとなぜかぶつかってしまう妙な構造だった。

ホームの床のある部分に鍵穴のようなものがあり、その近くに置いてある鍵を差し込むと小さな扉が開いて、サンドイッチか何かを買うことができた気がする。

次の駅に行った。さっきと同じような名前の西隣で『西○○○(失念)』という駅だった気がする。そこのホーム上にも似たような鍵穴があったが、古くなっていて周りが壊れて塞がり、そこにある鍵(丸い金属棒の端を三角形にしたような形)も曲がってしまっていた。過去の客の雑な扱いに不満を覚えた。

そこからカロリーメイトか何かが取り出せるはずだったがこれでは無理なので、それは改めて近くのコンビニで買った方がいいだろうかと思った。

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【洞察】

0.プラトンの「ティマイオス/クリティアス」を読み始めたことに関係しているかもしれない。クリティアスの手前まで読んだので、駅を降りた位置にも合致する。

1.電車がひどく昔風なのは、電車の黎明期が明治ということから、つまり人類にとっての古代を表しているのかもしれない。

2.ティマイオスは、あまりにも稚拙な科学理論だった。当時の人だから仕方ないということではなく、古代の叡智の伝承をほとんど受け継いでいないことが強く感じられる。冒頭でエジプトの老神官がギリシア人のことを「老いたギリシア人はいない(常に子供しかいない)」といったのが納得できる内容だった。

過去の客の雑な扱いで、鍵穴が塞がっていたり鍵が曲がっていたりするのはこれを表現しているのかもしれない。

3.コンビニへ行こうとしているのは、科学理論に関しては現代の知識に拠った方がいいということか。カロリーメイトはいかにも近代文明の結晶という感じがする。

 


 

その2)西武のどこかのローカル線に乗っていた。いくつかの駅で降りたが(リアルと違い)西武はダサいという印象だった。

昔の西武ライオンズがある試合で揉めているシーンを見た。キャッチャーがフライを取り損ねてすでに一瞬地面についたボールをどこかに投げた。審判は(フライのキャッチで)アウトのコール。監督の東尾や選手らが出てきて猛抗議した。ビデオを見ると確かにボールは落ちていて、そりゃ揉めるわと思った。

西武のユニフォームは、ライオンのたてがみをイメージしたようなビラビラしたものが腕などについており、まるでコスプレ衣装という感じだった。また、赤い迷路かパイプライン(?)のようなものが上半身にびっしり描かれたものもあり、やはり当時はダサかったなと思った。というか、球団(西武の当時のお上)の一存とはいえ我慢している東尾らがちょっとかわいそうにも思えた。

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いつの間にか野外の別の場所にいた。海岸なのか空き地なのかよくわからない、めぼしいものは見当たらない土や砂っぽい荒地。長さ1m弱はありそうな筒状のラジオが土に埋もれかけていた。スイッチを入れると、まだ音がして放送も聴けることに驚いた。ひどく切ない感じがした。円形のパネルには『○○オーディオ』というロゴ(昭和中期っぽい?フォント)が入っていた。

つけっぱなしで立ち去ってもよかったが、まだバッテリーが生きているし、スイッチは消していこうと思った気がする。

帰りの電車に乗ろうとある駅へ向かった。屋根の下の薄暗い構内に昭和レトロな感じの店がある。そこは老いた松本零士が1人でやっている店だった。姿は見えないが、老人たちの楽しげな会話が聞こえた。

その辺りを素通りするところだったが、松本がデザインした見知らぬ美女などが描かれた表の店構え(構内への通路にもなっている)を見て、急に良さげだと気になり、思わずスマホ(今使っているPixel4っぽい)のシャッターを押した。他の客たちも、こういう作品群に興味があるようだった。

 

【洞察】

1.「西武は(鉄道も球団も)ダサい」というのは、かつての西欧諸国は(大洪水で文明を何度か失ったため)遅れている、ということかもしれない。

2.かつての西武のシーンは、昔(おそらく古代)の人の垢抜けない、洗練されていない感じを表現しているのかもしれない。お上に従っているのは、当時の人々は「権力は強いが誤った教義」に従っていたことを表しているのか。

3.まだ音が鳴る埋もれた古いラジオは、古代の叡智がまだ使える(死に絶えてはいない)ということを表しているのかもしれない。

4.松本やその店のシーンは、古いデザイン(おそらくかつての叡智や概念)に興味を向けるべきだといっているのかもしれない。

 


 

その3)地下鉄か電車でどこかへ行こうとしていた。俺はエレクトリックギターの曲を作っていて、その簡単なスコアがガラス窓に貼ってあった。

誰かが音の重なりを気にした意見をした。すると(ロングシートに座っていた?)プロのロックバンドの男Aが度数について説明して「これはちゃんと鳴るんだ」みたいなことをいった。2音だけの和音なのだが、実際DTM用の簡易音源で鳴らしてみると、ちゃんとギターのコードのように聞こえた。

とりあえず適当なところまで一度再生してみようということになった。再生すると設定テンポが遅い(80くらい?)ようで、微妙な感じだった。バンドの連中もそういう顔をした。俺は「テンポが遅いから(良いかどうか)よくわからないね」みたいなことをAにいった。

このとき鳴っていた音はなぜかチップチューン音源っぽくて、その点は面白く感じた。

 

【洞察】

1.作曲の質はリアルの頃に比べるとかなり初歩的であり、作曲を引退して5ヶ月くらい経ったことを考えると、もはや別のことの喩えとして使われていると思われる。何らかの創作(例えば小説などの構成)が無意識下で行われているが、まだ初歩的な段階ということかもしれない。

2.「テンポが遅い」ことが何らかの問題になっているのだろう。例えば「読書のペースが遅いから良いかどうか判断しづらくなっている」とか。

 


 

その4)(半覚半眠の夢)見知らぬ港町の遠景を、丘のような高台(?)から眺めていた。ビルなども多く大きめの都市のようだ。天気は晴れというほどでもないが午後の明るい日差しっぽい。

どこだろうと思ってよく見ようとすると、その景色は消え暗転してしまった。考えるのをやめると再び景色が見えたが、やはりどこなのかはわからない。

その後、港湾施設エリアのようなところにいた気がする。そこには、巨大な朱色の太い鉄柱や鉄骨でできた建物の骨組みのようなものがあった。近くにいた人の話によると、それは高さが80mあり防潮用(?)とのことだった。

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【洞察】

1.よく見ようとすると消えてしまう港町の景色は、いったい何なのか。思考すると見えなくなるような重要なことなのか。

2.その港湾都市に移住する予見の可能性はあるが、先のことなので今は考えても益はないということなのか。

3.80mもある建物の骨組み(?)が非常に気になる。防潮堤にしては水を通す構造になっていて役に立たない。津波や大洪水のための避難施設としてなら、あと少し手を加えれば完成なので充分あり得る。

4.高さを教えていることから、その規模の津波・洪水(おそらく大地震のせい)がくるという予見の可能性がある。思考すると消えてしまうのは、各地の港湾都市津波で壊滅する暗示だが、直接の影響は少ないので考えても仕方がない、とか?