その1)『モルガン・スタンレー(?)』という会社で社員で働くことになったようだ。今日はその初日だった。

オフィスにはカジュアルの姿(しかもサンダルばき?)のまま入った。ベルトがゆるゆるだったので締め直した。どうやって最初の挨拶をすべきかを考えていて緊張していた気がする。

そこへ社員の男Aがやってきて「どうもスタンレーです」といった。どう見ても日本人だが、あるいはクォーターとか血が混じってるのかもと思った。名前からすると社長という感じだが、そうは見えない。Aはダジャレのようなことばかり口にしていた。

Aはいろいろ話しているうち、ペットボトルがいくつか並ぶ場所を指して「...という会社です」といった。ラベルを見ると、業務用(?)のペット用飲料を製造販売する会社のようだ。

服は私服のままでよさそうだが、俺もいずれ自分用の名刺を支給されるのかな、などと考えていた。

 

【洞察】

1.モルガン・スタンレーは調べると、銀行や証券関係の大手のようで、かつてテレビで稀にその言葉を耳にしたくらいで、まったく知らない会社。

2.ペット用飲料は実在するらしい。「業務用ペット用飲料を作っている会社に社員で入社する」は何かの象徴かもしれないが、何の喩えかさっぱりわからない。

3.職場はオフィスだが倉庫でもあるバイトをするという予見? あるいは作曲についての何か(大きな収入=外資銀行系の名前・あるいは量産=製造系?)を喩えているのか。

 


 

その2)俺は小説で新人賞を取ったようだった。それがハードカバー本になって発売されるらしい。

その日は実家の自室にいた。これから出版社か何かの要人が来ることになっていた。また(ここでは旧友の)小学時代のクラスメイトの女STとGB(?)や、男2人(失念)も来るようだった。

俺は待っている間、ボールペンでずっと小説か何かを走り書きしていた。

母が俺の本を持ってきて「なぜ帯をつけたままなの?」と不満をいってきた。俺は「初めて出す本だし(帯も)貴重だからそのままでいい」みたいなことをいった。

それからSTとGBと男Aが直接自室にやってきた。俺はAに「みんな一緒に来たの?」といった。STとGBはずっと一緒のようだが、Aは「たまたま合流した」みたいなことをいった気がする。もう一人の男Bの姿はまだなかった。

皆にいったい何を質問されるのか、俺はそわそわしていた気がする。

 

【現況】かつて読んだのにすっかり忘れていた、山田風太郎の小説MTを図書館から借りてしまったので、また読み始めた。

【洞察】

1.小説の執筆を休止してから8年ほど経つが、急に新人賞を取ったとか本が発売されるとか、一体どういうことなのか。いまだ新人賞の野心を捨ててないということ?

2.帯については、普通は買って来た本からすぐ取って捨てる主義なのだが、自分の最初の本が出るとなると、記念にとっておきたいという心理が働くようだ。

3.新人賞は「成功」の1つの表現で、小説がらみであることとから、たとえば「小説MTをモチーフに曲を書くと成功につながる」みたいな大きな話かもしれない。

4.STとGBは初出で、何かの新しい要素や側面が加わったか、あるいはその頃によく顔を合わせていた連中や親しさに関係することなのか。