ある会社に面接に来ていた。あまり大きくないところのようで、面接官は社長のようだった。俺は噛みながら名前と「よろしくお願いします」といった。壮年の痩せ気味の社長は、あくびをしたりうだうだして人の話を聞いている風もなく、怠惰で失礼極まる態度だった。俺は、こいつは(この会社は)ダメだなと思った。

社長は面接のやりとりには興味がないようだったが、急に「普段は何やってるの」みたいなこといった。俺は「作曲(とその動画)です」といった。社長は「ふぅん」みたいなことをいうと、備え付けのマイク(内線らしい)に「ものつくりしたいらしいから誰か腕の立つ奴をよこして」みたいなことをいった。社長はいつの間にかすっかり禿げた太った中年に(部屋も現場のオフィスに?)変わっていた。

俺は面接に来ただけなのに、急に今から創作をやるという話になってしまい、不安だった気がする。

 

【現況】某社からバイト採用のメールが来たが、約束より2日も遅れていた。俺は落とされたものと思い完全に気持ちが切れていて、もう次の会社の調査をはじめていたし、今さら何いってんだという感じだった。とはいえ、それまで十数社落ちているし貯金もあまりなく弱気になっているので、いったんは入社すると伝えた。

面接中にはなかった(帰り際に急に振られた)ダブルワーク不可(バイトを縛りつけるわりには給料が安すぎイレギュラーな出費に対応できない)のことがネックになっていたので、そのことを批判気味に問い合わせたが、まる1日待っても返信がない。あまりの怠慢な対応にどうしても我慢ならず、断りのメールを送った。

【洞察】

1.社長の怠惰な感じは「今回のバイト先の人事の怠慢さを示している」かあるいは「バイトには興味がなくどうでもいいと思っている」ということかもしれない。後者であれば、そうとはいっても生活費は必要なので、仕事は適当で(あるいは食えれば何でも)いいということかもしれない。

2.作曲の話が出ると社長は急に行動的になった(外見自体も活力が増した?)ので、(バイトなんか適当でいいから)作曲に注力せよ、ということかもしれない。