その1)俺は本屋でバイトしていた。あるとき70代くらいの老婦人Aがやってきて、尾崎紅葉の本はないかと訊かれた。尾崎は昔の文学系の作家のようだ。

探すと文学コーナーの下の棚に作品がいくつかあった。Aが求めていた作品は本ではなく、じゃばら状に折りたたんだ和紙のような形では存在した。しかしAは「こんなのではダメだ」という。尾崎のコーナーにはファンブックやアンソロジーや同人誌(尾崎?のイケメン顔の表紙)はたくさんあたが、本という形で出版されたその作品はいくら探してもなかった。

尾崎の編集本らしきものを見つけたが、よく見ると微妙にペンネームが異なっており、そんな作家のではないとAに怒られた。

Aは「わざわざここ(八重洲ブックセンターらしい)まで来たのにないの?」みたいに文句をいった。困り果てた俺は、神保町ならきっと(古書で)あるでしょう、自分ならそこへ探しに行きます、と答えようと思った。

 


 

その2)実家のトイレにいた。いろいろ新しくなったり変わったりしていて、使い方などよくわからないが、とりあえず座って大をした。

水を流そうと思ったとき、ドアの近くの床を見ると蓋のついたパイプのでっぱり(15cmくらい)を見つけた。これは何の機能があるのかと不思議に思った。便器の水を流すとそこからシューっと空気が漏れ、水も若干しみ出した。まずかったか、先にここを確認(?)してから水を流した方がいいのか、などと思った。

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その3)キャスター付きの事務イスに膝で乗って、実家の方へ車道を走っていた。近所の1キロの直線道路にさしかかった。道は平坦で摩擦が少なくキャスターはよく回るので、非常にスムーズに進んだ。

しかし向こうから車がたまにやってくる。急にはラインを変えられない操作性なので、ちょっと危ない。あるときは軽トラが別の軽トラを追い抜こうとして、その狭い隙間にはさまる形になり、かなり危なかった。2台の軽トラは直前で減速したので轢かれることはなかったが、俺が見えているはずなんだからもっと慎重に運転しろよと思った。

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