その1)見知らぬ大学にいた。俺は授業をサボりがちで、特に選択の薬品化学は一度も出ていなかった。選択単位が足りなくなるかもしれないが、どうせ一度卒業してるから別にいいやと思っていた。
あるとき、講堂のような広いフロアを歩いていると、十数人くらい座れる小さな教室のコーナーがあった。講師はサヘル・ローズで、授業内容は英語やトイレなどのエチケット的なこと全般など10種類くらいの課目が、すべて英訳付きで板書してあった。その先生はサボったりして受けられなかった課目を総合的にやってくれるようだ。
教室の座席にはネットの友人Rがいて「これ全部先生が教えるの?」といってその多彩さに驚いていた。


<解釈その1>
(卒業)単位が足りない・・・(ホロウェイ解釈)これまでやり遂げてきたことに対する自信不足。これまでの業績や知識を不十分だと思っている。前に進みたいのに何か障害があって、本当にやりたい分野に踏み込めない。
有名人・・・(ベサーズ解釈)何かを教える人。導き、教師。(ウォレス解釈)特定の創造的才能やパフォーマンス能力を持つ側面を表す。隠れた才能、未知の能力の開花を促している。(ホロウェイ解釈)目標達成や問題解決に活かすことができる、その人に代表される際立った才能や資質。

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【洞察】
1.サボったり単位が足りないかもしれない話は、最近作曲してないことを心配しはじめているのか。しかし一度卒業しているということなので、同じようなこと(ジャンル?)なら別にしなくてもいいということ?
2.英語がいったい何を示しているのか、未だによくわからない。講師が教えているのは全体的に文系感がある。今まで作曲に忙しすぎてサボっていた、小説(英語=外国文学?)や道徳(あくまで自分にとって正解や浄化へ導くもの)本の読書をすることを推奨しているのか。
3.サヘルはイラン人なので、中東の音楽について示している可能性もあるかもしれない。あるいは(サヘルは自分の基準では最高レベルの美人ということから)「(自分にとっての)美」や「理想」を暗示しているかもしれない。
4.Rは作家(志望)なので、やはり小説や本に関係する話か。




その4)どこかからの帰りのこと。あるバスに母と乗っていた。バスは終点まできたが母は下りない。グズグズしているうち、そのバスは次のスケジュールの行き先へ発とうとしていた。俺が「何やってんの」みたいに怒ると、母は「このバスが実家方面へ向かうことを確かめていた」みたいなことをいった。
そうしているうち、バスは発車してしまった。整理券を取れなかったのでまた俺が怒っていると、母は「しょうがない」みたいなことをいった。まあ始発駅からだから、どのみち運賃は全区間になるかなと思った。どうやら、母が確認した通りこのバスは実家方面に行くらしいとわかった気がする。
次のバス停でドアが開くと、母はさっと整理券を2枚とった。そのたびに甲高いブザー(昔のバスにはよくあった)がなる。乗ってくる人がいないので運転手にバレやしないかとか、整理番号がすでに違っていたら支払いのときまずくないかなどと思い、ズルをしたことが不安だった。
俺は今の状況を何かに書き留めようとしたが、母のおしゃべりがうるさくてちっとも集中できなかった。


<解釈その2>
バス・・・(ベサーズ解釈)自分を表現するための大きな潜在能力。(ウォレス解釈)チームや組織を表す。計画の実行。(個人解釈)「真の夢」という啓示有り。
母・・・(ベサーズ解釈)分別のある賢く経験を積んだ女性的な気質。自分の母親に投影された気質。
駅・・・(ベサーズ解釈)人生の旅の途中で立ち寄るところ。変化する段階。目標を決める明快さを得るための休憩所。(ウォレス解釈)仕事のチャンスをつかまえる場所。

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【洞察】
0.意識と無意識の本を読んでわかったことだが「母が意識(実際決めつけや固定観念が強い傾向がある)・自分が無(潜在)意識」を示している可能性もあるかもしれない。だが、逆の可能性もある。
1.結局乗り換えなくてもバスは実家方面へ向かっているようなので、意識のグズグズしていた時間は結果オーライだったのか、あるいは今の流れに任せていればいいということか。
2.整理券でズルをしたことを不安がっているのは、意識がズルしないよう監視していろということなのか。それとも意識レベルの些細な問題で悩んでいるということか。
3.母のおしゃべりは意識(つまり思考)のおしゃべりであろうか。今の状況(あるがままの事実?)を無(潜在)意識に刻もうとしているが、意識がその邪魔をしている?