実家2階の自室にいた。俺は大学受験を控えていたがほとんど勉強していなかった。母は、以前より多少学力が落ちただけと思っているようで、まだそこそこ上位の国立大(たぶん理系)を受けさせるつもりらしく、そのために本棚を買うといった。

1階に行くとすでに業者が来ていて、居間に黒いスチール製(背板がないやつ)の新品の大きな棚を設置していた。

こんなものを買ったって、俺はどうせ大学さえ受けるつもりはないのにとか、大学を受けるにしたって、母が考えているのは単に高いレベルの大学に入れたいだけだろうとか、大学はレベルではなく何を専攻したいかが大事なのに、と思った。

 

<解釈>

試験の準備をしていない・・・(ウォレス解釈)現実の生活で自分の振る舞いを批判的に見ている(このままでは他人に評価されないと思い込んでいる)。結果に期待しすぎている。(ホロウェイ解釈)がんばりすぎ。高い成果を求められるときの不安と緊張。オーバーワーク。(個人解釈)「(英訳などの)予習をしてなくて当てられたらどうしよう」というパターンが多く「やるべきことがあるが今は準備が不足している」とか「常に作曲してないと(経済的に)不安でしょうがない」いう意味かもしれない。

【連想法】

実家・・・自我あるいは自己。自室より居間の方が広義。

大学受験・・・今回の場合は、作家でプロになること。

多少学力が落ちた・・・作家としては7年近くブランクがあるので、書いたり考えたりする力が落ちている。

国立大・・・リアルでは母がこれにこだわったが、俺は最後まで抵抗して本気で勉強しなかった。

新品のスチール本棚・・・これから本をたくさん読む(さらには保管か記憶する)こと。

何を専攻したいか・・・高いレベルの(または世間に高く評価される)作家になること自体が目的ではなく、何を書きたいかが重要。

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【現況】昔書いた中編RAの改稿と再発表を続けている。作曲は数日休む予定。

【寝る前の思考】とにかく金がないし、リミットまであと2ヶ月しかない。(天に)俺を救ってくれよ。

【洞察】

0.思考に答えているかは微妙か。

1.「受験を控えているがほとんど勉強してない」という典型的なプレッシャー夢のようだが「新品の本棚」が用意されているところが今までと違う。

2.かつて母は俺に国立大(特に地元の北大)を受けさせることにこだわった。俺の好みに関係ない工業大まで受けさせようとしており(つまり国立理系なら何学科だろうとおそらくなんでもいいと思っていた)、授業料の問題もあるが、結局それは俺のためではなく母自身のステータス(世間体)のためだったと後に気づいた。この夢はおそらくそういった背景が反映や引用されていると思われる。

3.母的な側面は「何が何でも高いレベルの作家にさせたい」という野心がある一方、俺自身(自己あるいは自我)はさっぱり自信ややる気がないという感じで、当時の状況に似ているのだろう。

4.母が新品の本棚を買ったのは「作家で食っていくためには今後たくさん本を読むべきだ」ということだろう。

5.重要なのは、高いレベルの大学に行くことではなく、何を専攻したいかであり、つまりはステータスを世間に評価されたり売れっ子になることではなく「何を書きたいか」ということが答えなのだろう。