その1)薬屋(インストア)でバイトしていた。他店舗の食品部門にいる柔道の海老沼っぽい男Aから電話がかかってきた。Aはこちらの店の長ネギの値段が知りたいという。俺は「そんなのそっちの人(青果)に訊けばいいんじゃないの?」といった。しかしAは店であまりコミュニケーションがとれてないようで、以前いたらしいこの店を頼ってきた感じだった。それにしてもこの店の青果にかければいいのにと思いつつ、仕方ないので見にいってやることにした。
俺は何度か通路をかけて行ったが、青果コーナーに行き着かず同じような道をぐるぐるまわっていた。俺はいつの間にかTシャツ1枚だけで下は裸になっていた。あるとき大学時代の友人OKを見かけ「(裸で)大丈夫か?」といわれた。俺は「大丈夫、大丈夫」といってTシャツの裾を引っ張って下を隠しつつ駆けつづけた。
俺はふと思い出し、そういえば薬屋のある棟と青果の棟は別々で、連絡通路を通らねばならないと気づいた。しかし俺は(普段向こうに用事がないので)通路の場所を知らなかった。こうなると青果に電話で訊くしかないが、そっちに知り合いはいないし電話は苦手だし、Aの依頼をスルーしようかななどと思った。


<解釈その1>
薬屋・・・(独自解釈)以前に勤めていた唯一の仕事。曲を書き始めたり完成する前後に見ることが多く、対応する商品があることから、生業を示していると思われる。リアルでは自分に相応しくない仕事だったが、夢判断の素材としては的確で役立っている。(追記)ブランクの時期にも見るので、作品毎というより、生業自体の健康の話かも。
廊下(通路)・・・(ベサーズ解釈)通り抜けるのに必要な道。脇に逃れることはできない。洞察への通路。
(狭い)通路・・・(ウォレス解釈)進歩が何らかの方法で邪魔されている、最善でない決断を強いられている(トンネルなど〜を無理やり通る)。望む場所に到達できるチャンスが大きくない(小さなドアや穴)。古い習慣や頑固な権威者に縛りつけられている(石の〜、古い〜)。視野の狭いやり方(通気孔)。特定の方法で行動するよう期待されている(排水溝)。変化のチャンスについて考えている(怪しげな〜)。ドアの数は選択肢の数。
裸・・・(ベサーズ解釈)自分の本当のフィーリング、アイデアをさらけ出すこと。自分からも他人からも包み隠さないこと。(ケイシー解釈)肉欲。隠そうとしていた何かを暴露する。無視または無理解(故の無防備な状態)。非難にさらされたときの感情。世間に対して自分がつけていた仮面を脱ぐ。相手の本当の気持ちを知りたい欲求。謙遜。人生での使命を果たそうとしないこと。(ウォレス解釈)(人前で〜)自分がひどく弱い、危険にさらされている、と感じている。いつもは自信満々だが自分には致命的な弱点があると感じている。本当の自分や才能を表現したいという欲求。(ホロウェイ解釈)(人前で〜)変化への緊張。慣れない立場に戸惑っている。成功の反面、注目されて人目が気になる。(フォンタナ解釈)拒絶されることに対する恐れ。自分の精神的深さや、ありのままの自己。本性。本当の価値。

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【現況】コンテストCFの#1を書こうとしたが、昔のフュージョンしか思い浮かばないし、有名バンドの真似でもしないと到底書けそうにない。それでも練習にと思って書いてみたが、単なる真似では受かる気がしない。
【洞察】
1.電話のやりとりは、全然違う畑のことをやろうとしている様子を示していると思われる。フュージョン自体初めて書くし、あまり上手くいってない感じを表しているのか。
2.通路をぐるぐる回る様子は、作編曲の取捨選択の苦心を表していると思われる。
3.下半身が裸なのは、自信がないのか、あるいは「大丈夫」といっているので「恥ずかしいレベルの作品だが(羞恥心を誤魔化して?)やりつづけていればなんとかなる」と思っているのか。
4.「連絡通路を知らない」「電話で訊くしかない」というのは「経験が少ないのでパッと書くことはできず、真似をするしか方法がない」ことを示しているのか。




その2)現下宿に少し似た見知らぬ下宿(2階)にいた。浴室に黒猫の親子がいた。こんな密室にいても育たないだろうし居座られても困るので、俺は上の棚にいた子猫を手の甲に乗せて浴室を出た。親猫は怒ることもなくすっと俺についてきた。
外へ逃がすことを考えつつ、とりあえず和室(旧寝室にあたる)の窓際に子猫を置いた。親猫はすぐさま体をのばしてそこによじ登ろうとした。
ふと向かいの家の窓を見ると、太った強そうな猫がいてこちらを見ていた。黒猫親子を威嚇してくるかと思ったが、ひどく眠そうであくびばかりしていた。


<解釈その2>
風呂・・・(ベサーズ解釈)純化、浄化、あるいは寛ぐ時間。気ままに過ごすこと。(ケイシー解釈)古い考えを浄化し自由になる。外面の自我を浄化し強化すること。肉体の浄化。偏見をなくす。(ウォレス解釈)感情についての個人的な状況。
猫・・・(ベサーズ解釈)自分の中の女性的な気質。(ケイシー解釈)性欲。悪ふざけ(子猫)。独立。話し好き。(ホロウェイ解釈)女性的な性質やエネルギー。意地悪な人(主に女)。(フォンタナ解釈)無意識の想像力。直感力の上での女性的側面。
黒・・・(ベサーズ解釈)自分の内にある無意識の、未知の側面。恐れによって拒絶したもの。(ケイシー解釈)妨害。無意識。自分の嫌いな部分。潜在的にはあるが、まだ開発されていないもの。誘惑または邪悪。謎。(ホロウェイ解釈)未知の領域に踏み込む時。あらゆる可能性。今問題になっているものはまだ意識のはるか外側、自分の力の及ばない領域にある。
あくび・・・(ベサーズ解釈)退屈。エネルギー、自発性が欠如している。
眠る・・・(ベサーズ解釈)気づきの欠如。何事についても調べる意欲、挑戦する意欲がない。

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【洞察】
1.「浴室→猫を逃がす方針」は、もっと自由に作曲したい内心(特に女性性、生産的な側面)の表れであろうか。黒い猫なので未知や未踏の(あるいはタブー視している、世間的な不運の象徴→失敗に対する恐れがある)分野についてかもしれない。
2.隣の家の、強そうだがひどく眠そうな猫がよくわからない。実力は高いが今はエネルギーか自発性が不足しているということなのか。