その1)母が今際の際だった。ベッドの上で骸骨のように痩せていた。近づいていって、「好きだよ」などと普段言えなかったことを言った直後、息をひきとった。俺はそれをただ受けとめるだけで、泣くことはなかった。


<解釈その1>
死・・・一般に、古いものが終焉を迎えている。次の生のための死。

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【現況】眠くてうたた寝したあと、曲のアレンジが進んだ。一日の時間割を書いてみると、創作に執心するあまり、本やマンガや他の人の曲などネタ(心の栄養)を収集する機会を怠っていて、それが不調の一因だったと気づいた。ネタ集めを創作と同等として、時間を扱うことにした。(※ 今朝、寝る前にパラっとめくったマンガをモチーフにした歌ものの原曲を一時間かからずに書くことができた→上手くいかないときは寝るに限る)
【洞察】
1.創作に関する古いアイデアが終焉を迎えた。
2.リアル母に象徴される(あるいは投影した自分のフィーリング)、金銭的な恐れ(のあまり頑張ってしまう)という側面が、終焉を迎えた。




その2)おそらく旧ドイツ軍内での話。兵士A(または下士官)が犯した何らかの罪を、兵士Bが上官に密告したため、Aは追われていた。AにはCとDという協力者がいた。
ついに行き止まりに追いつめられたA。上官はAを撃とうとした。しかし、Aの背後にあるC(またはD)の「えしん」と「とくしん」の力を認め、撃つのをためらっていた。


<解釈その2>
軍隊・・・一般に、将校なら導きを表す。自分自身に厳しい制限を課している。能力を自分ではなく、他人のために浪費している。自己訓練の必要性。
えしん・・・「回心」のことであれば、心を改めるという意味(仏語)。「恵心」なら親鸞の妻「恵心尼」、あるいは往生要集(浄土宗の源流)を著した「源信(恵心僧都)」のことか。
とくしん・・・「得心」なら、納得する、よくわかって承知するという意味。あるいは「えしん」とも関係する、大昔の人の名前か。

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【洞察】
0.その1について、自分の内側のこととわかっているものの、肉親の死はインパクトが強く、もしやという可能性も思考に入ってきてしまい、多少動揺があった。
1.Aが過去世の自分で、CとDという、かつての高僧がガイドだった(あるいは今も)という可能性がある。(その1の「死そのものへの恐れ」という側面に対して、過去世があったことを持ちだしている)
2.Aという側面は罪を犯したが、改心する気持ちがあるので、救う価値があるということ。