ある駅にいて電車でどこかへ行こうとしていた。発車まであと2分と知って、急いでカード(千円単位のやつ)を改札機に通した。改札は二重になっていたが、1回通せば充分だろうと思って2つ目は素通りした。すると、警備員のような男が走ってきて俺を引き止めた。「別にタダ乗りしようとした訳じゃないし、改札のやり方がわからないだけだ」といった感じのことを言うと、今度は駅員らしき女がやってきて俺をうさんくさげに見つめ、説明を始めた。
改札機をよく見ると、100円玉を入れる口があった。女駅員は順を追って説明しようとしたが、俺は「あと2分しかないんです。要は100円を入れればいいんでしょ?」と言ってコインを投入した。駅の時計を見るとあと1分(○○時11分発だったか?)。女駅員はハラハラした顔で俺を見送った。
俺は閉まりかけていた乗降口(手で開閉する半自動っぽい)から、混雑した電車(白地に紫のポイントが入ったカラーリング)へ飛び乗った。どうやらギリギリ間に合ったようだった。


【検証】この朝、目覚ましの十数分前に起きた。ホテルの部屋を出るとき、服を忘れて取りに戻った。それを考えると、設定時間で起きていたら本当にギリギリだったかもしれない。それを言いたかったのだろう。