その1)母と海岸にいる。急に戦争がはじまって、沿岸を守っていた日本軍が次々とやられ、兵士の死体がこちらへ飛んでくる。母は劣勢なのを心配したのか、海の方へ行こうとするが、危ないので、俺が陸の方へ引っぱっていった。


<解釈その1>
海岸(浜辺)・・・一般に、意識と無意識の間にある境界線。何かが打ち上げられるのは、感情を切り替えて、エネルギーを蓄えるとき。
戦争・・・自己と自我(エゴ)の戦い。または自分の中のある側面を拒絶すること。
死体・・・一般に、死んでしまった自分の一部分(フィーリング、態度、考え方)。フィーリングや反応が鈍くなっていることを示唆する。

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【洞察】まとめると、自己とエゴの戦いの結果、何らかの考え方が死んだ。今は休んでエネルギーを蓄えるときである。
敵にやられた飛行機の翼に日の丸があり、旧日本軍という雰囲気があった。「古い考え方」の象徴なのかもしれない。




その2)人々は何らかの病原菌に追われていた。ある体育館に逃げこみ、出入口を塞いだが、侵入されてしまった。俺はハシゴを使ってどんどん高い所へ逃げたが、薄緑色の綿のようなものが連なって追ってきて、結局それに触れてしまった。感染すると深刻な病気になるとされていたが、俺自身は特に異常を感じなかった。


<解釈その2>
病原菌・・・一般に、心に抱いている小さな恐れ。あるいは考えの種や芽。進むべき方向または目的の本質。
体育館・・・一般に、心身のバランスを通して自分を訓練すること。運動をしてエネルギーレベルを高めること。
ハシゴ・・・一般に、いっそうの気づきを得るために、一歩一歩上っていく過程。新たな気づきの高みへ達する道。
緑・・・一般に、成長、癒し、悠々、創造力。光が加わって(ライトグリーン)より強調されたものかもしれない。
病気・・・一般に、不調和。感情が抑圧されている。心身がストレスを受けている。魂や生命力が閉ざされている。

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【洞察】
1.自分が恐れ、避けていたのは「休むこと」かもしれない。綿はふとんを意味するのだろうか。ハシゴを上って気づきをを求めていた。恐れが追いついて、本質にやっと気づいた。(休むのが罪悪というのは、古い日本人の考えで、その1の旧日本軍に通じるものがある)
2.創作を休んでいる間、運動をしてエネルギーを高める必要がある。