その1)山へ行った(?)帰り、山中のある建物の中で馬と出会った。サラブレッドっぽい美しい馬。俺は馬を連れて出口を探し歩いた。建物の中は複雑でなかなか出口が見つからなかったが、どうにか外に出られた。
俺は馬(鞍がないで野生のようだ)にまたがると、バスターミナルがある麓の方に向けて雪道をゆっくり進んだ。特に指示しなくても馬は勝手に目的地の方へ歩いていた。馬はつぶらな瞳でときどき俺の方を見ていた。信頼を交わしているような気がして気分が良かった。
やがてバスターミナルが近づいてきた。同じ方角に馬の仲間がいると知っていたので、放してやろうと俺は馬を下りた。馬は小走りに進んでいった。すると正面から除雪車が向かってきた。その手前にいた小馬が動揺し、合流しにいった馬も慌てている様子だった。
ターミナル周辺には乗客が集まってきていた。バスの発車まではあと8分。ターミナルとは別のある建物の中にいた俺は、トイレにはまだ間に合うと思い、荷物を置いたまま財布とiPod(つまり貴重品)だけを持ちトイレへ向かった。
トイレには囲いがなく俺が向かった部分には便器すらない。両隣には便器があったがあまりきれいには見えないので、やはりここでするしかないと思った。右隣に中年男がやってきて勢いよく小用を足した。俺の方は、便器跡の円い部分(床下水槽の水面)に直接するようになっていた。水はきれいだった。そこに小用を足しながら、メンテが面倒になってみんな取っ払ったんだろう、山の田舎はどこもそんなもんだろうな、と思った。


<解釈その1>
山・・・(ベサーズ解釈)全体的に把握する能力、明瞭、魂の気づき。登っているなら正しい方向。彼方の山を見ているのは、あなたを導く経験、チャンス、新たな学びが待っていることを表す。(ケイシー解釈)より高度な精神段階に到達する。物質界についてより完全に理解する。真実についての理解を手に入れられる場所。ある概念を完璧または充分に理解する。霊力の上昇。高いが堅実な理想。障害と困難。(ウォレス解釈)一定レベルの業績を達成しようと努力している。傾斜が急なほど目標達成に向けての学びは厳しい。厳しい現実とさらに前進するための努力を受け入れた。険しくても適度なペースでコツコツやれば実現や前進できる。(フォンタナ解釈)性的な活動や願望。男性的な面。精神的な進歩。(個人的観念)作曲は登山のようなものという観念があり、それに喩えることがある。
馬・・・(ベサーズ解釈)自由、能力、性のエネルギー。(ケイシー解釈)メッセージと使者(性質は馬の種類によって象徴される)。進歩する。奔放な感情。直感。 (ウォレス解釈)活用しようとしている本能的な衝動や情熱(野生の〜と友達になる)(ホロウェイ解釈)元気、積極的、行動、馬力、性欲、職業人としての自分、困難に突進して打ち破るエネルギー、重荷から逃げない勇気、自分と仕事人生との関係、仕事やチームに関わる。(フォンタナ解釈)自然の野生的な力。
雪・・・(ベサーズ解釈)清らかさ、真実、平安、リラックス。新しいはじまり。再出発。自分の世界を新鮮な目で見ること。(フォンタナ解釈)恐れや障害が解消している(〜が解けている)。変容や浄化。心の創造性が遅滞し障害をかかえている(凍えるような状態)。
冬・・・(ベサーズ解釈)精神の内省、分類。次に訪れる成長の春に備える時期。
バス・・・(ベサーズ解釈)自分を表現するための大きな潜在能力。(ウォレス解釈)チームや組織を表す。計画の実行。(個人解釈)「真の夢」という啓示有り。
トイレ・・・(ベサーズ解釈)取り除くこと。不必要になった過去の体験を浄化すること。解放すること。手放すこと。許すこと。トイレが詰まっているなら、ささいな経験にとらわれて感情を洗い流せずにいる。(ウォレス解釈)人生で役立たなくなったものをどう手放せばいいかわからない。自分が本当に必要な方法を誰かに話す方法を探している。(ホロウェイ解釈)環境や周囲の人々のせいで自分の欲求が満たせていない(〜が見つからない)自分のことより他人の欲求を優先する(混んでいて〜に入れない)。プライバシーが失われがち(〜が丸見えで恥ずかしい)。他人の問題や目標達成を手伝わされる(〜が詰まる、あふれる)。(フォンタナ解釈)公共の場で不安感がある。うまく自己表現したい。気持ちを楽にしたい。自己統制できない、創造的な力を訓練できなくなる恐怖(〜を溢れさせる)。

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【寝る前の質問】(昨日の)「風に頼んで生きる」とは?
【洞察】
1.場面は(内省的な)気づきの山の帰り道ということか。
2.質問の答えかはわからないが(目的の手段や機会にたどり着くまでは?)「本能的な衝動や行動や能力(=馬)に委ねよ」といっているのかもしれない。(啄木は借金してでも女遊びばかりしていたが天才歌人でもあった。それは極端な例にしても関係はあるかもしれない)
3.バスの発車は次の作曲を表しているのか。その前に心身を浄化する必要があるということか。水はきれいなようだが、トイレに囲いも便器もないのはどういう訳か。略式で済ませるみたいな話?
4.「馬→トイレ」ということで、性欲処理についていっている可能性もあるか。




その2)東京都心にいて歩いて新宿方面に向かっていた。その途中に見知らぬ街があり、デパートの中に入った。スーパーやコンビニにはないあまり見たことのない物がたくさん売っていて面白いと思った。
それから、かつての友人のHBが住んでいたという街に向かった。前時代感のあるビルが多い。時代錯誤SF(話はSFだが建物や街は前時代)的な様相もあった気がする。
ちょっとしたドーム化都市のような変わった造りの場所があり、HBはその中のマンション群のどこかに住んでいたようだ。巨大構造物のいくつかの入口は異様に狭かったが入れそうな入口を見つけた。(リアルにはない)記憶を頼りに「確かこっちだ」といいながら、複雑に入り組んだ街を迷わず進んだ。
ある建物の中を下っていると2mくらいの段差を見かけた。先を行く中年男やJKっぽい少女らはそこを飛び降りていた。俺はそんなことで膝を痛めたくないと思った。下層の先に出口がある感じだったので、他に下りる方法はないかと探すと、近くにらせんっぽい階段を見つけたのでそこから下りた。
結局HBの元住処には行きあたらなかったが、好きではないはずの大都会なのにいろいろ面白いものがあって、またここにきて探検したいと思った。


<解釈その2>
スーパー(商店・デパート)・・・(ベサーズ解釈)内なる大きな資質。多くの選択肢とチャンス。ものごとを見るための新たなアイデアや方法。内奥の豊かさ、才能。自分の新たな部分を覚醒させること。

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【洞察】
1.東京都心の夢をたまに見るが、東京は自己の核心を表しているのではと予想している。電車でその方面へ向かう夢が多く、都心に住んでいる夢もあるが、今回はそこを探検している。潜在意識記憶の核心を探っているのかもしれないが、大抵は見たことのない景色や建物ばかりで、記憶が新たに創造や再構成されているとすれば、その領域のことではない(創造性に関わる部分?)かもしれない。
2.デパートはスーパーやコンビニより上位の才能や資質(または引き出し)ということなのか。
3.HBの現住所ではなく元住処を探しているのはなぜなのか。彼女と交流があったのは17年くらい前なので、その時代のことや、HBの仕事(何かのライター)や、いわゆるモラル低めな性活動ぶり(彼氏とうまくいってないとその日知り合ったおじさんと寝てしまう)に関係する何かを探っているということなのか。
4.心の深層では「騒音や人ごみだらけの嫌いな大都会だが、面白いものもたくさんあるので住んでみたい」という願望があること示している可能性もあるかもしれない。