その1)俺は何かの罪で捕まっていた。死刑は免れたようだが、去勢されるとのこと。執行人(?)の中東人っぽい男Aに「(玉をとられたら)自由になれるのか」と訊くと、Aは首を振って手錠がかかった手首を見せた。
刑は免れられないようだ。Aは俺の陰嚢の根元に長い針を刺そうとした。それでまず睾丸の機能を殺すようだと気づいた。俺は「なんでもします、なんでもしますから!」と、Aではなく神か何かに懇願したが、Aは容赦なく針を刺していった。俺は「あああ!」と声を上げたが、思ったほど痛みはなく、そこで目が覚めた。
【洞察】
1.どうせ何をやっても失敗の選択肢しかないと寝る前に思考したことへの反応であろうか。去勢は「死んだように生きる」ことの喩え?
2.激痛を伴う去勢をされるくらいなら、なんでもするという、リアルに対する何かの喩えなのか。
3.最近、宦官が出てくるマンガ(主人公は薬屋で、自分の過去の嫌なバイトと同業)を読み始めたが、その辺りから悪夢を見始めた気がする。それが悪影響だといっているのかもしれない。
その2)ある大きな船に乗っていた。それは太平洋上を航行していた。あるとき、見知らぬ島を見かけた。上陸してみると、日本人らしき人々の集落があった。日本からかなり遠いこの離島は、大戦中か戦後の頃に見捨てられたらしい。人が来なくなって久しいので日本語が通じるかと思ったが、どうにか話せるようだ。
島の人々は元罪人ばかりだった気もするが、よく覚えていない。
この島は、現代日本の(悪しき)社会から完全に独立していた。ここに住むことに俺は魅力を感じていた。
【洞察】
0.そんな場所が実在するかはよくわからないが、けっこう気になる夢。
1.実在するとすれば、旧日本軍の元占領地(現・太平洋上の離島国)の可能性。あるいは国内外ともかく離島自体が、現代社会のシステムから独立的であるということなのか。