その1)学校の3階くらいの教室の窓から、プロサッカーの応援をしていた。俺はハンディ版の英語の辞書を右手にもち、それを振りかざしていた(応援グッズ?)。だが、そばにいた誰かの振動か何かが伝わるたびに、本が滑って下に落ちそうになった。

そんなことが続いたので、俺はいったん窓から引き、教室にいた若い欧米男Aに「こういうことにならない方法はないか」みたいな相談をした。

Aは俺に机上版の分厚い辞書を開かせた。彼は『dul...』のあたりを探したいようだ。『dull』とか『duality』のことだろうかと俺は思った。まだその言葉を見つけられていないが、Aによるとその言葉が母国イギリスで話題になっているとのことだった。

 

【洞察】

1.英語については、これまでの傾向から、この世界や人生の学びについて喩えているように思える。この現実世界は俺にとっては「外国」らしい。

2.プロサッカーは作曲の喩えの可能性が高く、応援しているのは、自分の作曲業への応援と思われる。

2.「誰かの振動」とは、他人の(意見などの)影響のことかもしれない。辞書はいわゆるナポレオンの「我が辞書」であり、自分の全知識・哲学・嗜好などを表していると思われる。ハンディ版ということから特に厳選された情報であり、それらが揺らいでしまうということか。

(2020.6.14追記)あくまでも英語の辞書なので(自己の出身界とは異なる)この世界で得た全知識(ハンディはその抜粋)のことかもしれない。

3.「dull」であれば退屈や単調、「duality」なら二重性。前者なら「世間の情報から離れて何もしない」という、昨日目にした「niksen」のことかもしれない。あるいは辞書のその周辺を調べる必要があるのか。

 


 

その2)ある山のイメージが現れ、その中腹に『命中 恵命神社』という場所があることがわかった。よくわからないが、俺がそこを発見したらしい。

 

【洞察】

1.「恵命」とは「恵命我神散」という胃薬がもとになっていると思われる。つまり「生命力を恵む(回復する)」という意味であろう。命中は文字通りの「当たり」かもしくは「生命の中心」ということか。神社は自己の神域、信心などのことか。

2.発見したとあるので、昨日見つけたあるいは気付いたことに関係あるのかもしれない。やはり「niksen」の話をしているのだろうか。

 


 

その3)ある山に登ろうとしていた。すでにある程度の高原まできていて、そこからようやく登山という感じ。しかし、霧で視界が悪く雨も降りそうだった。俺は高い木に登り、辺りの様子を見た。

たまっているのかムラムラして、いつの間にかしごいて射精していた。下に気になる若い女(現地ガイド?)がいて見られてないか気にしたが、遠くて視線はよくわからなかった。

今日は諦めて引き返そうかとも思ったが、ここまで来たのに一時的な判断であっさり即決するのもどうかと思い、解決策を考えていた。

ここで誰かがエレピのシーケンスを流した?(定かではない)

いつの間にか辺りは雪山になっていた。バイトNL時代の派遣のTSがいて、これからスノボをやるらしい。野外ショップがあり、ELANなどメーカー品のスノボが飾ってあった。

すでにTSは他の連れ(初心者)と共に、インストラクターを連れてスタンバイしていた。俺はTSに「待って、俺もまったくやったことないから」といった。するとTSは、俺にも指導者(とレンタルスノボも?)つけるように誰かにいった。

 

【洞察】

1.霧で山に登れないのは、作曲のモチーフマンガの入手や発見ができず立ち往生している現状を表しているのかもしれない。

2.派遣のプロのようなTSは、休み時間に派遣の同僚とスノボの話をしていたので、スノボや遊び人の象徴と思われる。

3.スキーはかつてやっていたがスノボはまったくないので、未経験の新しい遊びやそれを作り出すための状況を示しているのか。

 


 

その4)ある建物の中にいた。これから地下でビデオか何かを見るつもりだった。隠し階にでも行きそうな怪しげなエレベーターが、超低速で地下へ向かった。

地下フロアには、ロッカールームのような狭い部屋があり、クローゼットのような広いロッカーに手持ちの荷物を全部入れた。目的の部屋に向かおうとしたが、荷物の一部(衣類など)がはみ出していることに気づいた。

そのフロアにいる先客が誰かと話しながら近づいてきている。俺はなおさら焦ってはみ出しをしまおうとした。それから目的の個室へ向かった。

 

【洞察】今やっていること、あるいは余計な考え(=荷物)はとりあえず全部預けて、ビデオ(買ったり借りたりした書物のこと?)を楽しめということなのか。

 


 

その5)昭和っぽい映画を見ていた。スクリーンではなく映画世界の中にいる感じ。

当時、映画の様々な賞は、型にはまった有名作品で飽和していたようだった。そこで新しい映画賞を立ち上げ、広く作品を募集することになった。

ある会場で、発起人らしき中年男Bが主旨を説明していた。「とにかくどんな作品でも出してほしい」みたいなことを訴えていた。

ある若い男2人を見かけた。(今日のどこかの夢で見たことがあり)俺は2人を知っていた。お、こいつらも参加するのかと心が少し弾んだ。2人はアニメ作品を出すようだ。縦長の看板が立てかけてあり、1つはファンタジー系の悪そうな美女が描いてある(もう1つは失念)。

会場の男たちは2人を笑いものにした。すると2人は「好きなことを作品にして何がいけないのか」といった。主催のBは「その通りだ」みたいなことをいって歓迎した。

 

【洞察】

1.近頃の自分の作品は、型にはまってきているといいたいのか。

2.昭和の古そうな時代の映画賞に、超現代的なオタアニメを出すという奇抜さ、笑われてもものともしない若者2人、これらが物語っているのは「今後はともかく好きなことを中心に(あるいは既存の枠から大きく外れた)作品を創るべきだ」という訴えなのか。

 


 

その6)(夕寝の夢)冬の夜、見知らぬ家の玄関にいた。リビングよりも広い感じ。これから靴をはいてどこかに出かけようとしていた。はいたミドルカットっぽい靴がどうもしっくりこなかった。

母がやってきた。足場には他に3足くらいあったが、俺は「別の靴はないか」みたいなことをいった。母が持ってきたのはスノートレのような白いブーツで、俺はそれをはいた。

母は「今からでも遅くないから受験勉強しなさい」といった。俺は全然勉強しておらずその気もなく、今更やっても間に合わないと思っていた。母は「東京都民として責任があるでしょ」といった。俺は鼻で笑って「そんなことをいってるから日本は戦争に負けたんだよ」といった。母は「そうだけど」といって、それ以上言い返せないようだった。

 

【洞察】

1.作曲から離れているせいか、直感的側面(あるいは母に象徴される教育親的な側面?)が不安がっていると思われる。

2.「東京都民として責任」というのがよくわからない。いったい何の責任なのか。それがひどく全体主義な感じがして、その結果として敗戦を引き合いに出したのだろう。

3.(2020.6.14追記)「戦争に負けた日本」とは競争社会に負けた自分のことであり、やらなくてはいけないという責任感(あるいはそこが発端となった行動)がその原因であるといっているのかもしれない。東京都民が成功(セレブ)の象徴だとすれば「(原因)成功しなくてはならない」→「(結果)負けた」という流れになる。