庫内作業系のバイトをしていた。内容はよくわからないが、俺は見ているだけのことが多かった気がする。

(中略忘れ)

ある老年の社員Aは、A4くらいの紙の上に並べた小さな鉱石や金属のようなものを使い、整体のようなことをしていた。小さな石などを指示通りに自分で小さく数回動かすだけ、という手順が続くだけだった。それだけで本当に良くなるのか疑問だった。

Aは俺にも少しだけやってくれた。俺は「このシートは何枚くらいあるんですか?」といった。Aは「10枚」といった。1枚につき30〜40行くらい(1行に1石)あり、全部やるとけっこう多いなと思った。ともかくその地味な動きをやり続けることで整体になるらしい。

(中略忘れ)

何の仕事なのかよくわからないうちに、あっという間に18時になった。庫外のスペースで終業のラジオ体操が始まっているのを見かけ、慌ててそこに加わった。

作業着は着るが妙に楽な感じのバイトで、初日で辞めることはなさそうだが数日は様子を見ようと思った気がする。

 

【洞察】「地味な動きの整体」「楽なバイト」「終業時のラジオ体操(リアルではまずない)」ということから、楽な作業を続けて体をほぐしたほうがいい、という暗示なのか。読書したり昼寝したりで、ただ休んでいるだけというのは案外疲れるからかもしれない。