その1)ある男Aにアニメ系のコレクションを見せられた。Aは特に読んでいる雑誌を見せたいようで、マンガ誌や小説誌を俺に渡した。小説誌は聞いたこともないマイナーな雑誌だ。俺は「ピンナップ(絵などがちゃんとあるので)がまともなだけでしょ」みたいなことをいって、文章はほとんど読まずに飛ばしてAに返した。

Aはまた、アニメ月詠の主役の葉月っぽい美少女のカードのようなもののコレクションを見せてきた。微妙に表情が違うものがかなりの数でアルバムに収まっていた。

ここまで見てきて俺はAの好きな美少女キャラの傾向が何となくわかった気がした。

藍より青し』については、「俺もフィギュアを持ってたけど」と言おうとしたが、ためらっていた。あのアニメ(1期の方)はなかなかの名作というか好きな作品だと改めて思った。

 


 

その2)宝くじの何かで500万当たったが、ふらりとやってきたイケメンAの巧みな話のせいで、いつの間にか100万くらい騙し取られていた。そのことに俺は気づいたので責め立てると、Aはいろいろと誤魔化そうとした。

俺は犯人はわかっていると、A本人も見破られたことを認めている感じだったが、取られた額は返ってきそうになかった。

それでも300万以上あるし、もともとゼロから得た金なので、これで妥協するしかないのかと思い始めていた気がする。