その1)見知らぬ自室にいた。誰かのCDか何かを、昔のっぽいオーディオシステムで聴こうとしていた。音源を持ってきた押尾コータローは、アンプのボリュームをいっぱい近くまで上げた。俺は「それだと音が大きすぎて近所迷惑になるから」みたいなことをいった。
俺「低ボリュームでも充分聴けるはずなのになんで上げるのか」、押尾「レコーディングするときは普通はこのくらいのレベルだ」みたいな話で口論になり、俺は押尾に怒鳴りちらした(しかし肝心なときにうまく言葉や声が出てこない)が、押尾も引かなかった。


<解釈その1>
有名人・・・(ベサーズ解釈)何かを教える人。導き、教師。(ウォレス解釈)特定の創造的才能やパフォーマンス能力を持つ側面を表す。隠れた才能、未知の能力の開花を促している。(ホロウェイ解釈)目標達成や問題解決に活かすことができる、その人に代表される際立った才能や資質。
怒り・・・(ベサーズ解釈)欲求不満、心の傷、絶望。感情や欲求を素直に表現できないために起こるもの。

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【洞察】
0a.ここ数日作曲から離れているのに、音量について葛藤していてさっぱり意味がわからない。
0b.河合隼雄ユング心理学の本で音楽の好みの話が出てきた。俺は「音楽は内容であり音質はそれほど重視しない」という派で、音響や音質をやたら気にする人は音そのものが好きなだけで内容は二の次なんだろうと思っているが、それに関する(あるいはそこから連想された)話であろうか。
0c.押尾コータローがシンボルとしてよく出てくるが、なぜなのか。彼はギター1本で単独で活動しているので、誰かと直接は関わったりせず1人で活動することを象徴しているかもしれない。
1.自分がいっているのは「リスニングのレベル」、押尾の主張は「レコーディングでのレベル」であり、楽曲制作の際に(アパートなのでMIX時など音を大きくできないため)そこを誤解したり葛藤があるということなのか。




その2)見知らぬ島でRPGっぽいゲームの中にいた。敵が用意したモンスター(?)を倒すと、本人たち(少年少女)が現れた。彼らの何人かと戦ったが弱くてすぐ勝てた。しかし、本命は別の場所にいるようだ。そいつらを探すため島を見てまわった。
いつの間にか、俺は戦いのことをを忘れて島を散策していた。自然が多く山がちだった。天気は曇りか霧がちで風がなかった気がする。
山を越えて向こう側へ行ってみたいと思い高い所へ登ってみると、まだ雪がほんの少し残っていた。見知らぬ少女が低い草むらの中で熱心に絵を描いていた。他にも、様々な少女(?)が島のあちこちで散見された。彼女らとは面識はないが、なんとなく仲間のような気がしていた。
時間的に(あるいは山頂は雪があるので?)今日中の山越えは難しい気がした。
いつかの夢でここに来た気がしてならない。これで2回目ではないかと。土地勘が少しあった。西日本のどこかの島という感じだった。
今いる山腹の高い場所は本当に静かで、車や人工音が一切しなかった。それを快く感じた気がする。いったいここはどこなんだろうと思った。


<解釈その2>
島・・・(ベサーズ解釈)リラックスするための避難所。創造的な自己表現。人々から遠ざかること。状況から逃げ出したいという願望。孤立。
敵・・・(ベサーズ解釈)誤解し恐れていた未知の部分との戦い。
霧・・・(ベサーズ解釈)はっきり見る能力(それに相当するエネルギー)がないこと。
雪・・・(ベサーズ解釈)清らかさ、真実、平安、リラックス。新しいはじまり。再出発。自分の世界を新鮮な目で見ること。(フォンタナ解釈)恐れや障害が解消している(〜が解けている)。変容や浄化。心の創造性が遅滞し障害をかかえている(凍えるような状態)。
絵(絵画)・・・(フォンタナ解釈)創造的な潜在能力(うまい〜)。模倣、混乱、心がふらついた状態(うまくない〜)。無意識がエネルギーをたくわえている(鮮やかな色の〜)。洞察力に乏しい(単調な色の〜)。

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【寝る前の思考】押尾の主張も一理ありそれを認めるとするなら、大きな音の出せる環境に住むしかない。そこそこ高級なマンションでもそれは無理で、考えられるのは、ミュージション(専用防音マンション)、タワーマンションの最上階、田舎(一軒家)のいずれかであろう。いずれにしても相当に金がかかる。押尾がそうしたいのであれば、金(稼げるもの)を用意してみろ。
【洞察】
0.夢の中ではその島は2回目だという確信があるのだが、起きてみるとそれがどこなのかどうしても思い出せず、夢日記に書いた記憶もない。
1.出てきた敵は皆弱く、その後戦いを忘れていることから(件の内容についての?)抵抗や葛藤なそれほど大きくはないということなのか。
2.思考の答えだとすれば、音の出せる場所(おそらく最終的な移住先)はある島である、と主張しているように見える。「一度行ったことがあるが(島の一部しか行ってないためか?)知らない場所が多くある」「交通量や人工音が極めて少ない」「西日本にあり、山がちで春に雪が残ることがある」ということから総合すると、隠岐のある島しか思い浮かばない。心の奥底では、そこに住んで作曲活動したいと思っているのか。
3.洞察2が実現するかどうかは不明だが、少なくとも自分にとっての活動の理想郷を表しているような気もする。資金や時機などの条件がそろえばそこへ行くだろう、という話かもしれない。
4.単に、次の作曲までの準備期間を表しているだけの可能性もある。




その3)(昼寝の夢)夜、知り合いらしき男Aが運転する車で実家の近所まで来ていた。辺りは雪深い冬のようだ。車はなぜか実家の向かいの家の駐車スペースに停まった。俺は思わず「向かいに停めるんだ?」とつぶやいたが、Aは特に反応しなかった。俺の隣席にはAより親しい知り合いの男Bがいた。
俺はドアを開けるとAに送ってくれた礼を言い、実家へ向かおうとした。


<解釈その3>
夜・・・(ベサーズ解釈)ものごとがはっきりわからないこと。内奥に宿る導きの光を遮断すること。自分の中の未知の部分に入っていくこと。
冬・・・(ベサーズ解釈)精神の内省、分類。次に訪れる成長の春に備える時期。
雪・・・(ベサーズ解釈)清らかさ、真実、平安、リラックス。新しいはじまり。再出発。自分の世界を新鮮な目で見ること。(フォンタナ解釈)恐れや障害が解消している(〜が解けている)。変容や浄化。心の創造性が遅滞し障害をかかえている(凍えるような状態)。

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【寝る前の思考】その2の「島」とは何なのか。
【洞察】
1.思考の答えだとすれば、どうやら「島」というのは「夜」や「冬(雪が多い)」と類似性(孤立しがち→仕事から遠ざかるという意味か?)があり、次の作曲の準備期間であることを暗示しているように思える。
2.実家前に直接停めなかったのは、自己に帰るまでまだ少しだけ手間がかかるということなのか。




その4)(昼寝の夢)ある大きな公園の売店で何か買った。その際、アメリカ人(?)の2つのアイス(?)を犠牲にしなくてはならなかったが、俺はさほど気にしなかった。
それから誰か(大学時代の友人TZだったか?)と将棋を指した。相手はこちらの陣左手隅(9筋)に成駒を2つ集めて攻めてきたが、成駒作りにこだわったためにこちらの玉からやや遠くなったので、気にせず攻めることにした。こちらの方が攻めが早いはずで、勝てると思った。俺は昔より将棋が上手くなった気がした。


<解釈その4>
ゲーム・・・(ベサーズ解釈)人生のゲーム。今、取り組んでいるゲーム。
チェス(将棋)・・・(ベサーズ解釈)人生のゲーム。競争の複雑な様子。敗北と勝利。

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【寝る前の思考】自分には女に対して普通に恋愛や肉体感情がありながら、一方で女の肉体になって(あるいはニューハーフとして、男同士の「受け」として等)男に抱かれたいという妄想的欲求もあり、それは一体何なのか(ひょっとすると後者の方が本当の性なのか?)とずっと思ってきたが、それはユングのいういわゆる「影」なのかもしれない、と思った。
影が強いということは光も強いわけで、つまり裏を返せば、本当は女と恋愛したい気持ちが強いはずで、それを抑圧している(あるいは人生の計画や都合上そうせざるを得ない?)可能性があるかもしれない。
【洞察】
1.前半は何のことかよくわからない。
2.河合隼雄ユング心理学で「影」の項を読んでいるので、将棋の相手は自分の影(叶わない方の望み、自分がタブー視していることなど)のことかもしれない。だとすれば、影の攻めに臆せずうまく先を制することができるようになってきた、ということなのか。
3.洞察2が合っているとすれば、自分は一人っ子なので、学生時代などに親しく接していた男が(兄弟の代わりとして?)影のシンボルに選ばれている可能性はある。




その5)(夕寝の夢)ネットをしていた気がする。ある男Aから、俺の仲間Bにメッセか何かが来た。内容は「ある会合があるのでおまえも来い」という感じの誘いだった。Aは殺人かテロか何か過激なことをやろうとしているとBは察したようで(俺との信頼関係を考慮して?)誘いをスルーするようだった。
その後、Aは別の方法でまたBを誘おうとしていた気がするが、途中で目が覚めてしまった。


<解釈その5>
殺す(殺人)・・・(ベサーズ解釈)自分のある側面を処分すること。(ウォレス解釈)自分のある個性(ユニークな才能や創造的スキルなど)を取り除こうとしている。

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【洞察】Aは自分の影の側面である可能性がある。何か気に入らないことがあると破壊的な妄想にかられるときがあるが、それに関係あるかもしれない。何らかの形(たとえばゲームなど)でその欲求を解消するべきなのかもしれない。