その1)しばらくの間仕事をしていなかったが、このたび仕方なく就職することになった。俺は紺色っぽいスーツを着ていた。別の会社の(大学の?)後輩らしき男がいて「スーツ姿キマってますよ」みたいなことをいった。そんなことをいわれても、俺はその会社(何の企業かすらわからない)で何をしていいのかわからず困惑していた。
2〜3階建ての一軒家かアパートくらいの建物があり、それが会社のようだった。俺は同じ鍵を2本持っていた(茶色がかったやや古風な感じで1つはスペアか?)。玄関のドアノブに鍵穴がある。
そのとき俺は下半身裸だったと気づき、誰か来て見られたらマズいと思い、手にしていたクリップボードのようなもので下を隠した。早く鍵を挿して中に入らねばと思っていると、背後から老夫婦がやってきた。
夫は無精髭で2人ともちょっとみすぼらしい姿だったが、この会社の経営者だと直感した。(下半身を必死に隠しつつ)しかしなぜか俺は「大家さんですか?」と訊いた。
その前後だったか、宅配か郵便のバイクがきて、手にしていたのとは別の鍵を2本(ステンレスっぽい銀色で、大きく長いのと小さく短いの)渡された。
大家(または経営者)らしき2人、特に夫人の方が「何にハマってるの?」と何度か訊いてきた。これは面接だと直感し、俺は正直に(今、または今後やっていきたいこと=作曲と)答えるべきか、就職用の無難な回答をすべきかしばらく悩んだ。「作曲です」と答えようとしたとき、目が覚めてしまった。


<解釈その1>
鍵・・・(ベサーズ解釈)内奥の気づきから得る情報。真実の扉を開く鍵。知恵、知識。(ケイシー解釈)宇宙の法則を理解するための自覚的知識。安全を保証するもの。ある状況に対する解決策や解答。
裸・・・(ベサーズ解釈)自分の本当のフィーリング、アイデアをさらけ出すこと。自分からも他人からも包み隠さないこと。(ケイシー解釈)肉欲。隠そうとしていた何かを暴露する。無視または無理解(故の無防備な状態)。非難にさらされたときの感情。世間に対して自分がつけていた仮面を脱ぐ。相手の本当の気持ちを知りたい欲求。謙遜。人生での使命を果たそうとしないこと。(ウォレス解釈)(人前で〜)自分がひどく弱い、危険にさらされている、と感じている。いつもは自信満々だが自分には致命的な弱点があると感じている。本当の自分や才能を表現したいという欲求。(ホロウェイ解釈)(人前で〜)変化への緊張。慣れない立場に戸惑っている。成功の反面、注目されて人目が気になる。(フォンタナ解釈)拒絶されることに対する恐れ。自分の精神的深さや、ありのままの自己。本性。本当の価値。
郵便物(宅配)・・・(ベサーズ解釈)メッセージ。

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【洞察】
0.生活のためにバイトをすべきか、またはしなくていいのか、という情報がこれまでなかった。毎晩のように思考し自問してきたが、ようやくそれらしき話題が表に上ったのか。
1.バイトどころか就職することになるという予見なのか。それは家族経営規模の小さな会社なのか。老夫婦がみすぼらしい格好なのは、経営が傾いているということなのか、それとも会社などに就職するといっそう貧乏や貧相になるという暗示か。
2.会社の玄関は古そうな鍵、宅配から渡された新しめの鍵、何にハマっているかという幾度の質問から、「就職しなければ」というのは古い考えや方法で、どうすべきかという事態に直面したとき(=今〜近い未来)に新しい鍵(知恵や解決策?)がやってくるということなのか。そして、真にやりたいこと(ハマること)は作曲である、ということか。
3.鍵がなぜどちらも2本ずつなのかがよくわからない。
4.下半身裸なのは、自分の本心をさらけ出すのは怖いと思っている、あるいは(就職か否かという問題において)無防備に晒され不安になっている心の様子なのか。




その2)薬屋(インストアKN店)でバイトしていた。カウンターにパートのSTさんとYDさんがいる。来たばかりの俺はそこで歯を磨いていた。その間の応対は主にYDさんがやっていた。
俺ははじめは普通に立っていたが、別の部門の社員や監視カメラに怪しまれないよう、しゃがんで歯磨きを続け、その後ティッシュに中身を出したり口をふいたりした。


<解釈その2>
薬屋・・・(独自解釈)以前に勤めていた唯一の仕事。曲を書き始めたり完成する前後に見ることが多く、対応する商品があることから、生業を示していると思われる。リアルでは自分に相応しくない仕事だったが、夢判断の素材としては的確で役立っている。(追記)ブランクの時期にも見るので、作品毎というより、生業自体の健康の話かも。
歯ブラシ・・・(ベサーズ解釈)言葉をつつしむように。ゴシップ、取るに足らない話。あるいはコミュニケーション能力を磨く。

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【寝る前の思考】その1をざっと(主にネガティブに)解釈し、結局就職しなければならないのか(それじゃ疲れてしまい今後作曲や他のやりたいことができないかも)と残念に思った。
【洞察】
1.「バイトに来たばかりで歯を磨いている」のは、朝に歯を磨くのと同意で、その日を始める前の準備行動を示しているかもしれない。つまり次の作曲の準備中ということか。
2.怪しまれないようにしゃがむのは、当時就業中にドリンク剤をこっそり飲んだりしたときにしていた行動と同じ動機かもしれない。
3.その1の粗解釈を踏まえてのこの夢(作曲活動の準備段階を暗示)ということであれば、その1は必ずしも就職の予見とは言い切れず、作曲の方に目を向けよということかもしれない。




その3)見知らぬアパートの部屋に住んでいた。はじめは夜だったと思うが、いつの間にか朝になっていた。実家をあけてこっちに来ているはずの母の姿が一日中ないので、どこへ行ったのかと心配になった。
ふと、押入れの扉を見て予感がし、開けてみるとそこに母が寝ていた。布団もたいして敷かず掛けものも半端だった。ここで一日中寝ていたようだ。まだひどく眠そうなので、寝かせてやることにした。完全に閉め切ってしまうと窒息しそうな気がして、2cmくらい開けておいた。
押入れの前には目覚まし時計A(実家にあった文字盤が緑の丸いやつか)があった。そのときは押入れの端の方が少し開いていて中から時計が見える形になっていた。俺はそれとは別に、Aと似た色や形の自分の目覚まし時計Bを、目覚めたときに時間がわかるようAの隣に置いてやった(アラームはオフのまま)。そのとき、Aのアラーム(録音した何かが再生されたような音)が小さく鳴った。俺はさっとボタンを押して音を消した。すると母は、眠たげにうっすら笑って(感謝の意らしい)再び眠りについた。


<解釈その3>
夜明け(朝)・・・(ベサーズ解釈)はじまり。新たな覚醒。洞察と理解。仕事の評価が上がること。(ケイシー解釈)新たな力に気づくこと。治癒・新しい展望、新しいアプローチ。理解することで現状を打破する。
眠る・・・(ベサーズ解釈)気づきの欠如。何事についても調べる意欲、挑戦する意欲がない。
時計・・・(ベサーズ解釈)タイミング。人生を順調に進めること。(ウォレス解釈)他のさまざまな行動で忙しくしているけれど、そんなことをしていてはうまくいかないと理解しはじめている(〜を見ている)。(フォンタナ解釈)心や人生における情緒的な面。

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【洞察】
0.母がいないとか外出しているなどという夢は、直感的側面が留守だったり不調だったりすることを示していることが多い。
1.母がいない(外出?)→ずっと寝ている(目覚めてもまだ眠い)、というのは、やはり直感的側面がまだ本調子でないことを示しているのかもしれない。
2.その2を踏まえての夢であれば「作曲の準備」と解釈したことに対して、それは何日か後の予告であり、まだ調子は戻っていないことを強調しているのかもしれない。
3.アラームはオフにしてあり、自然に目が覚める(そして時間=タイミングを確認できる)のを待っていることから、直感的側面が自然に回復するのを待つしかない、ということか。




その4)(昼寝の夢)淡路島(?)かどこかの山林にいた。様々な木には様々な楽器が対応していて(その楽器の絵が入ったプレートがついていた気がする)どれを選ぶか考えていた気がする。
楽器をいくつか選び集めて演奏させてみると、オーケストラ系の音だが調律が西洋式ではなく、アンビエントっぽいロングトーンが続く感じだった気がする。
この公園の木は有料だが、無料でもある程度選べて遊べるという感じだった気がする。


<解釈その4>
【洞察】
1.1本の木を楽器に、森林から選ばれた木々の調和をオーケストラに見立てているのか。次の作曲の曲調やコンセプトを暗示しているのかもしれない。
2.木(楽器/インストゥルメント)が有料とか無料とかいっているのは、販売されている音源(お試し無料版もある)の話かもしれない。