見知らぬ郊外の道端にいた。そばに原辰徳と小学5〜6年くらいの少年がいた。少年は野球が得意で右投げ左打ちだった。右投げ左打ちはわりと珍しく器用なタイプで、俺は「どうやったらそうなるんでしょうね」と原にいった。すると原は少年にそのまま訊いた。
少年の顔をよく見ると浅黒で、子供とは思えないほど皺だらけ(肌のツヤや張りは子供だが)だった。少年は「最初の親とはうまくいかなかったけど...」と語り始めた。彼は初期の頃から右投げ左打ちのスタイルだった気がする。少年の大人びた語りぶりは(小さい頃からいろいろあって)ひどく老成している印象を受けた。
原は吉村禎章を例にあげて「(右投げ左打ちは)カッコいいんだよなぁ」といった。


<解釈>
有名人・・・(ベサーズ解釈)何かを教える人。導き、教師。(ウォレス解釈)特定の創造的才能やパフォーマンス能力を持つ側面を表す。隠れた才能、未知の能力の開花を促している。(ホロウェイ解釈)目標達成や問題解決に活かすことができる、その人に代表される際立った才能や資質。
野球・・・(個人的観念)野球やサッカー(の試合は)創作をプロスポーツに照らし合わせていると思われる。進行度、作品の状態(出来の良さ、取捨選択のせめぎ合い、バランスなど)、大会の大きさは曲のレベルを表していると思われる。あるいはフィジカルの状態。

        • -

【洞察】
0.昨日読んだマンガの作者の才能に感銘を受けたが、そのことについて示しているように思える。作者はそれなりに若いと思われるが、やたら古い(昭和前期の)ことに詳しく引き出しも多そうで、しかも好きな物事をやりたい放題にマンガに盛り込んでいるように見えた。どうやったらそのように創作できるのか知りたいと思った。
1.老成している若い作者は、子供の頃からいろいろ大変で、早熟で器用にならざるを得なかったということなのか。
2.吉村に代表される早熟の天才はどうしてもカッコよく見えてしまう、ということなのか。