その1)目をつぶって天井にいくつもある特定の黒い点がどこにあったかを記憶して答える、というゲームをやっていた。ある男A(俺?)は誰かから借りたらしい、小さな拡大鏡のようなものが先端についたペンを使って大会に臨んでいた。参加者は小学や中学生がほとんどだった気がする。

記憶タイムが終わりこれから解答しようというとき、司会や運営らしき少年らが、Aは規定に触れたので失格であることを伝えた。規定では、マッキーのような何の仕掛けもないペンでなくてはならず、特殊な機能がついたものはダメとのことだった。

Aはサバサバしていて、仕方がないとあっさり諦めた。しかし、司会に「合ってたかどうか一応確かめてくれないか?」みたいなことをいった。司会は、まあそれくらいならという顔で応じた。十ヶ所くらいあった黒い点の配置はすべて正解で、会場は騒然となった。Aは「(合ってて)良かった」みたいなことをいってその場を後にした。

結局、その大会で優勝した子は1つ以上間違えたようだった。

 


 

その2)夕方だったか、町田の街へ行くため現下宿の近所のバス停に行った。そこには老人たちがけっこう並んでいた。そこにいたバス車内も老人だらけ(女が多い)で、まだ乗れるようだが、乗らない人(老人でない人が多い?)もいた。

なんでこんなに混んでいるのか、このバスはどこ行きなのかと電光表示を見ると『はくと展行』(バス番号14)とだけあった。これは何かの展覧会専用なのか、それとも町田の駅前に行くのかどうか、たぶん行かないだろうと思い、俺はスルーすることにした。