その1)あることで俺はテンションが下がっていた。ニコ生を見ると、見覚えのある顔の女の子が歌っていた。よく見ると、元カノKが生配信しているのかと気づいた。コメントは十数件あった。それを見てKは楽しそうだ。

俺も本人とバレないようにコメを打とうと思ったが、184してIDを隠すべきか、そもそも今さら何を言えばいいのかわからずためらい、早くしなければとちょっと焦っていた。

 


 

その2)夜、母校の大学の近くにある見知らぬ食堂に入った。何か食べて旨かった気がする。食器を下げにいくと、店主らしき男Aがいた。俺は「どうも」とか「旨かった」とかありきたりの一言を口にするつもりだったが、なぜか口ごもって「卒業」と口走ってしまった。しかしAには聞き取れなかったのか、曖昧な返事だった。

俺はなぜかまたカウンターで注文を待っていた。厨房にはバイトの2人(中年男と若い女?)がいて何やら仕事の話をしていた。厨房には、かなり大きなやや薄汚れた水色の冷蔵庫が2つあった。冷蔵庫の扉には、一時メモがわりにでも使うのか、古い新聞を切ったものがいくつか貼ってあった。

『(福岡)大濠高云々...』(おそらく甲子園のこと)という大見出しとか、おそらく20〜30年くらい前の写真が多かった。白黒の写真がズームでコピーされていてかなり粗い感じだが、それでも内容は伝わるものなんだなと思った。

その後、店を出る(?)と、外食は高いので頻繁には来れないが、たまには行くかと思った気がする。

 

【検証】大濠高が甲子園で活躍したのは平成元年(1989年)あたり。つまり俺が大学生の頃。

 


 

その3)車を運転して小樽の方へ向かった。ある駐車場で車を止めた。枠には入ったが、ちょっとバックしすぎたと思った。車を降りると、テール側が低い崖だったので、片手で車を少し前にやった。車はいつの間にか手のひらサイズに(それとも俺が大きくなったのか?)なっていた。あまりに軽いので、地震などで動く可能性があり、サイドブレーキを引いておくべきだったかなと思った。

俺はこの先の山に登るつもりだったが、空模様が良くない。残念だが今回は屋内の施設にしようかと思った。そのときふとふり返ると、小さな竜巻が迫ってきていた。地元のおばさんが「竜巻がきてるよ」といった。俺はそこから離れようとしたが、急に足元が重くなってうまく動けないし、避けたつもりが竜巻の方がこちらへ向かってきていた。

竜巻はよく透き通った色の細い渦であまり強力そうには見えなかった。それでも一応竜巻なので巻き込まれたらケガするんだろうか、何か物を投げて威力を確かめてみたいと思った。