その1)夜、実家の自室にいた。部屋には父(故)とかつての友人の誰かAがいた。俺は机に向かって何か作業していた気がする。
(中略忘れ)
俺のベッドで寛いでいる父は「俺が書いた小説(文庫本だったか)を読め」といった。父はわざとらしくタバコを吸って灰や塵を飛ばし、俺の気を引こうとしていた。俺の部屋なのに臭いつけやがってと少し思った。Aは煙を嫌ってむせている。
俺は「良いことと好きなことは別だからね」といった。父は「良いものなんだからとにかく読め」みたいなことをいった。俺は「自分は好きなことの方を優先するから」といった。すると父はふてくされた顔でぶつぶつ悪態をつきはじめた。そのあたりから、父はやや別人がかった顔になっていて、ほうれい線がひどく老いたブルドッグを思わせる顔だった。
<解釈その1>
夜・・・(ベサーズ解釈)ものごとがはっきりわからないこと。内奥に宿る導きの光を遮断すること。自分の中の未知の部分に入っていくこと。
タバコ・・・(ベサーズ解釈)心をなだめるもの。寛ぐためや、イライラを鎮めるためには役立つけれど、結局無駄なもの。必要のない有害なもの。役に立たない手段。
【連想法】
灰や塵・・・何か燃やしたときに出るやつ。
俺が書いた小説・・・小説を書くこと。完成している。
良いこと・・・向いていること。稼げること。
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【洞察】
0.ここでの父(故)は、リアルにはなかった態度から見て、明らかに自己の側面を表していると思われる。起きているときは(収入がないという点以外は)特に不満を感じてないので、深層的なものであろう。
1.「俺が書いた小説を読め」というのは、父的な側面が俺(自己)に小説を書けといっていると思われる。
2.「良いことと好きなことは別」というのは、向いていることと好きなことは別という話であろう。俺はこれまで好きなこと(作曲)を優先してきたが、その結果9年間収入がほぼなかった。それに対し父は向いている(稼げる)こと(=小説家?)をやるべきだと主張している可能性がある。
3.父の不満は、つまり収入がないという慢性的かつ顕在的不満の解決策を示している可能性があるかもしれない。わざとタバコを吸って灰を飛ばしていることからも、いかにも燻っているという感じに見える。
その2)旅で、東北の日本海側、ある街の酒蔵のようなところにいた。大学時代のクラスメイト(YDだったか?)の家族が経営しているようだ。銘柄は『○○○○』(漢字4文字、失念)といった。
その酒を試しに飲ませてもらうことになった。まずかったら厳しく批評してやるつもりだった。ところが、ものすごく旨くて俺は「うめー!」といって感激した。水のように軽く、ほのかに甘みと酸味がある。こんなに旨い酒を、いやこんなに旨い飲み物を口にしたのは、生まれて初めてだと思った。
あまりに旨いので、買っていこうとは思ったが、クセになってしまう恐れがあるので、1本(一升)だけにしようと思った。
<解釈その2>
アルコール(酒)・・・(ベサーズ解釈)心を麻痺させる、心と感情を鈍くさせる。心が過敏になりすぎている。リラックスの必要。(ケイシー解釈)物質的意識を捨てる。飲酒癖について。抑制の消滅。酩酊・恍惚。霊性(スピリッツ)。一瞬のリラックス。現実逃避欲求。(パーカー解釈)物事を安易に考えすぎる。何らかの刺激が必要。
【連想法】
旨い酒・・・(酔ってしまうほど)上手い作品。
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【寝る前の思考】小説を書くことを勧められたり、小説のほうが作曲より先に稼いでしまう、という夢を今年たまに見ているが、とにかく書くネタが見つからない。勉強用にたまに読書はしているが、それ以上どうしろというのか。
【洞察】
0.その1の思考に答えている可能性がある。
1.「まずかったら厳しく批評」ということからも、これは作品のことであり、おそらく人が書いた小説(マンガについては評価が甘めなので)のことだと思われる。
2.経験したことのない「旨い酒」は(読むと酔ってしまうほど)上手い小説のことであり、そういう作品を読むことを推奨や予見しているのかもしれない。
3.ただ、その作品があまりに上手すぎるため、たくさんは読まない方がいい(できれば1作のみ? 影響を受けすぎてしまう?)ということか。
4.日本酒の酒蔵なので、国内作家の作品を示しているかもしれない。
その3)ドイツの首相が降りるようで、メルケルではない候補者たちが立候補したようで、Webで画像集を見ていた。候補者のほぼ全員が女だった。なかでも1人若くて可愛い人がいて、誰なんだろうと調べた。『ナーリア』という名だった。
<解釈その3>
【洞察】
0.次に読もうと思っている本がエンデの「モモ」(再読)なので、ドイツが出てきたのかもしれない。
1.その2に関連するなら、候補というのは読むべき小説の候補だと思われる。
2.メルケルという大物は、エンデのことであろうか。ドイツ人作家はエンデとヘッセくらいしか知らない。
3.しかしその大物は第一線から降りるということなので、本命は若いドイツ人作家の作品ということなのか。
その4)(昼寝の夢)高校くらいの教室に、遅刻して入った。社会科か社会学の授業だった。先生は特に咎めることはなく授業は続いた。
俺の席はやや窓側の後ろの方だった。俺はかぶっていた登山用の帽子(もう1枚別の帽子をダブってかぶっていたかも?)をぬぎ、後ろのフック列かどこかに引っ掛けた。他にも遅刻してくる男もいた。
やがて先生は小さな白紙に近いプリントを配り始めた。進路についてのアンケートのようだ。俺の2つ前に座っていたクラスメイト(知っている奴のはずだが失念)は困惑し「はっきり決まってなくても今考えていることを書けばいいのか?」みたいな独り言を口にした。俺も決まってないのでどうしたものかと思った気がする。
<解釈その4>
帽子・・・(hat)(ベサーズ解釈)役割、または演じている役。(cap)(ベサーズ解釈)被い、または保護。(ケイシー解釈)個人の生活で現在進行しているもの。考えの性質。職業、または引き受けた仕事。
【連想法】
帽子・・・登山用と普段用の2つを使っている。主に紫外線や目の保護用。
進路・・・どうやって生活費を稼ぐのか。
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【洞察】
1.夢ではバイトを推奨せずにさんざん引っ張ってきたくせに、今さら進路の話をしろというのか。
2.進路といわれても、作曲家と作家の2択以外答えようがない。(どうやら夢や高次自己は未来を知っているようなのだが)どうせノーチャンスと知っているなら、早めに俺にバイトを勧めたほうがいいはずなのだが、そういうことがなかったのでやらずにいただけ。
3.登山用の帽子を脱いだのは、明日登山するつもりだったからか。