無人島に遭難した何十人もの人々と暮らしていた。しばらくして救助隊らしき救命ボート船団がやってきて、助かったと思った。しかし、隊員の男は「我々を信じていないなら、来ない方がいい」と言った。その隊が敵か味方か判断しかねた俺と十数人は、ボートを降り、島に残ることにした。
それから3、40年たち、残留組のリーダーの男は67歳になった。その頃、ようやく次の隊が島にやってきたが、男は不在だった。隊員たちは、男が延々と書き綴った計算式や図面を調べていた。そこには家の間取り図(不動産書式)も多数書かれていた。リーダーの男は、島で生きのびる方法や、脱出の計算をしていたのだろうか。
隊員の一人が、図面の上から何やら絵を描き始めた。落書きかと思い、何なのか尋ねてみると、その混沌とした絵の中からひとりでに「九」あるいは「長崎屋のマーク」らしきシンボルが現れた。シンボルの余白を、カラフルな正方形が四つほど占めている。やがてそこから、「Tin tin tin」というメッセージが現れた。


<解釈>
遭難・・・「難破」の類なら、気づきの欠如のことか。
島・・・一般に、リラックスするための避難所。創造的な自己表現。人々から遠ざかること。状況から逃げ出したいという願望。孤立。
救助・・・一般に、問題を解決するためのエネルギーと洞察。
救命員・・・一般に、自分を守る高次の自己。感情の水域で安全なところ。
9・・・完成、過去のものが終わること。三重の三位一体。
正方形と4つの色・・・4が強調されている。4は完全にバランスをとること。四角は、ものごとに取り組む際のバランス。四大要素、地風火水のバランス。
tin・・・英和辞典を引くと、錫、ブリキの容器(缶詰)、安っぽい、くだらない、つまらない。

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【現況】1.あるきっかけで、CDを手売りすることになったが、誰が何枚必要としている(売ってくれる)のか、値下げすれば売れるのか、などと心を煩わせている。
2.そろそろ他の地方へ引っ越したいが、きっかけ(特に金銭面での)が必要だと思っている。
【洞察】
1.高次の自己による直感を信じれば、長い期間、孤立して待たずにすむということ。手売りで十数枚売ることに悩むより、一般販売で数十万枚売れることを信じるべきである。十枚程度だったら、自分で買い取り、世話になった人にタダで配ったほうが、いいと思う。
2.不動産風の間取り図は、リアルに引っ越し先を検討していることの投影か。直感の救いを信じないと、考えているだけで、実現しないのかもしれない。計算ばかりしていても、同じこと。
3.メッセージを解釈すると、「計画や計算なんてくだらない、過去(古い考え)を捨てて、(心の)バランスをとるべきである」