人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))作者: 根本橘夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/11/01メディア: 新書購入: 6人 クリック: 37回この商品を含むブログ (21件) を見る

「人見知り」とか「自分が好きになれない」とか「すぐ他人と比べてヘコむ」とか「なにをしても満足感が得られない」とか「自分を責める傾向」とか「他人の目が気になる(視線恐怖)」などという自分の問題について、今まで読んだ心理学関係書のなかで、一番核心に迫っていた。
その中のいくつかは自分で乗り越えた(そんなことを考えていても何一ついい結果を生まなかったと客観的に見れた部分→そういった誤りを知るのに10年以上かかった)が、半分以上は目から鱗的な指摘の連続で、ボールペンで線を引くとこばっかで、真っ赤になってしまったw。
こういった、劣等感を持たざるをえないような性格を無理に変えようとすると、かえって思考が内側(自分自身)に向きすぎて自意識にとらわれてしまい、結果、自分を傷つけることになるという、指摘は衝撃的だった。
著者を含めて「人付き合いが苦手な人」でも社会的に(あるいは自己実現的に)成功している人は、そういう自分を変えずに受け入れ、やりたいことに没頭する(その結果、自分がどうとか他人がどうということが気にならなくなる)ことの方が大事だと指摘する傾向がある。たぶんそれは9割方正しいのだろう。もし性格がポジティブに変わったとしてもそれは意識的にそうしたわけではなく、気づいたらそうなっていた(そういう長所を家庭や環境の影響で無意識に抑制してきたからそれまで気づけなかった)、という自然体の産物だ。
とにかく「今」にのめり込む。のめり込めることを見つける。のめり込めること=好きなこと=能力を発揮(あるいは構築)できること=楽しいこと=良い人生……っていう風に解釈した。
金銭の心配はしなくてよく、社会に迷惑をかけなければ、どんな好きなことをしてもいいとしたら、何をしたいだろう……。それが自分の本当の夢で、最低限の目標はそれでメシが食っていけることだとすれば、「夢や目標がみつけられない」なんていう考えにとらわれる人は、今より少なくなるんじゃないかと思った。★★★