きまぐれ紀行(14) 〜熊本〜

2007.11.18 1日目
羽田ー熊本空港ー交通センターー浜町営業所(矢部)ー通潤橋ー五老の滝ー浜町営業所ー熊本駅


通潤橋

交通センターから路線バスにのってはるばる1時間半、終点で降りた。バスの表示は矢部行きとなっているが、実際は「浜町営業所」。大合併の影響で町名が消えたのだろう。非常にまぎらわしいw。浜町から歩くこと10分で道の駅が見えてくる。一級の観光地らしく、なかなか騒がしい。丘の上から通潤橋を望む。意外と小さい……と思って側に近づいてみると、でか! 建物だらけの都会から田舎へいくと距離感が狂うw。まずは下から見上げ、橋の上を歩く。高さ20メートル。柵がまったくないのでなかなか恐いw。通潤橋はいわゆる水道橋で古くから地域の棚田を潤わせている。14時に名物の放水時間があり、水のアーチに見入る。普通、土日は12時と14時、2回の放水しかないのだが、この日は誰かが申し込んだ有料放水で2回余分に見れた(1回5000円らしい)。逃したと思った人も、待っていればチャンスがあるかも?

<五老の滝>

通潤橋のまわりに遊歩道があって、橋の上、竹林と過ぎ、坂を下っていくと五老の滝の滝壺へ行ける。柱状節理の湾曲した壁に包まれた滝壺。そこにむかって、体長無限大の白い竜が飛び込んでいく。無粋な観光客はいない。しばらくそこから動きたくなかった。通潤橋も見事だが、やはり自然の造形には叶わない。
この後、足を伸ばして「鵜の子滝」へ行く予定だったが、まぎらわしい標識に騙されて道に迷い、途中で引き返して時間切れw。




2007.11.19 2日目
熊本駅ー立野ー阿蘇白川ー白川水源ー高森ー立野ー阿蘇阿蘇山西ー中岳火口ー草千里ー内牧駅(バス停の「内牧」とは何キロも離れてるので訪れる人は注意!)


<白川水源>

晴れたのはいいが、めちゃめちゃ寒い。駅から水源までは少し歩くのだが、その道程では、冷たいはずの水路の表面から湯気が立っていた。地面の土も霜が凍り付いてバリバリだ。
入口の鳥居をくぐって100メートルくらい奥へ行くと、観光地とは思えないほど、慎ましいというか、ちんまりしたw、河原に出る。いくら有名といっても、巨大な遺跡があるわけでも、身も震える崖があるわけでもない。要するに白川っていう川の源流、というだけのこと。……といったら名水マニアには怒られそうだw。水源の碑の脇から白川吉見神社の境内に入る。そこで銀杏の落ち葉で埋め尽くされた道をみつけて、少し坂を登ると、銀杏の御神木があった。今朝の寒さのせいで、銀杏の葉がいっせいに落ちてきて、まるで黄金の吹雪の中にいるようだ。芭蕉ならここで一句詠んでしまいそうなくらい、鳥肌立ちまくりの贅沢な時間を過ごした。

南阿蘇鉄道

白川水源から徒歩で、南阿蘇鉄道の終点、高森までいく。残念ながらトロッコ列車は土日オンリー。通潤橋の2回放水も土日。飛行機のバーゲンチケットを利用して両方まわろうとするには無理があるw。それでも臨時で貸し切りの偽トロッコが走ったのをみかけた。

阿蘇山

阿蘇駅から路線バスで阿蘇山西へ。そこからロープウェーで中岳火口までいく。さすがに超有名スポットだけあって人だらけ。そこをかき分け、地獄谷のような火口を覗く。辺りは草木も生えない荒野の谷が広がる。どこかで見た景色だと思っていたら、大雪山の旭岳によく似ていた。あそこも活火山だ。道なりに火口を離れ、東の砂千里へ足を伸ばす。広大とはいえないが、こんな山の上にも砂漠があるのだ。赤い岩肌に黒い砂。SFのネタに使えそうで、ゾクゾクする景色w。砂千里を横断してふと小高い山を見上げると、なんか登れそうだ。少々危険だが、石にまとわりついた剛草のおかげで滑らずに緩い崖を登ることができた。山の頂は360度の大パノラマ。プチ冒険した者にしか味わえない特別な展望に、ちょっぴり優越感。「フフン、ここはガイドになんか、ぜってー載ってないぜ」

<草千里>

中岳を降り、バスでやや下って草千里へ。シーズンならば、ここにはジブリもびっくりの広大な草原があるのだが、残念ながら今は秋なので、昔の西部劇のような感じになってしまっていたw。少し足を伸ばして、展望所で外輪山のパノラマを見た後、また草地へ戻ってきた。乾いた枯れ草のサクサク感が気持ちよく、1時間くらい歩いた。




2007.11.20 3日目
内牧駅阿蘇ーゆうステーションー東蓬来ー鍋ヶ滝ーゆうステーションー大観峯ー阿蘇ー熊本空港ー羽田


<鍋ヶ滝>

東蓬莱でバスを降り、静かな田園地帯を1キロちょっと歩くと林の端に入口がある。土の坂を下り、5分ほどいくと川が見え、その先にナイアガラを小さくしたような、幅広の滝、鍋ヶ滝がある。滝はいろいろと見てきたけど、ここは落差が少ないにもかかわらず、ずっと見ていても飽きない不思議な空間だった。なんといったらいいか、崖とか岩とか苔とか森とか川とかの配置、ロケーションが絶妙なのだ。感嘆の声をあげていてばかりでもアレなので、名物「裏見」の空間へ。おおおおおー! 楽しいー! そして恐ろしい! 今にも天井が崩落しそうで(触ってみたらかなり脆い地質)本能が震えた。でもスコールを百倍くらいにしたような、裏から見るシャワーはおもしろい。でも天井が恐いw。なかなか長い時間、崖下にいられなかった。

<大観峯>

バスの本数が少ないので、仕方なく滝からゆうステーションまで5キロくらい歩き、そこから坂を登って大観峯へ。バス停からまた3キロくらい坂道を歩く。結構疲れる。苦労しただけに景色に期待したが、残念ながら靄がかかっていて、よく見えん! 晴れていたら阿蘇山まで見えるはずなんだけど、昨日阿蘇山側からみた外輪山の眺望が見れたからよしとするか。展望所の丘まで登って、せっかく来たんだからと強引にシャッターを切りまくった後、よく見ると、もう少し崖の先の方まで行けるではないか。立ち入り禁止でもないし、と草地の坂を下って先の方へ。おおっ、こええー。数百メートル下の、峠のカーブを上る車がちっこすぎるw 完全な絶壁ではないので、普通に立っていれば安全なのだが、なんだか奈落へ吸い込まれていきそうで、恐ろしかった。でも、人のいる展望所とちがって、誰もいない崖縁の静寂はちょっとオススメだ。高所恐怖症でなければw。カラスが気流に乗って舞い上がるシーンも見れる(飛び方が都会と全然違う!)。




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