好みがハッキリ別れる作品。中世の戦記ものにファンタジーのうぶ毛が生えたような感じで、何らかの新しさを探してみたがあまり感じなかった。序盤の主役のツンデレぶりはおもしろかったが、まわりくどい中世的儀礼や作法の応酬にはイラつくし(かなりくどい)、一筋縄ではいかない味方候補への同盟交渉が論戦だけで解決してしまったりして、物語の意外性や人間的なリアリティには欠けるように思える。さすがに作者は北方出身だけあって、冬の描写は見事なもので、そこだけが収穫。★☆☆